探偵日記

探偵日記 9月12日月曜日 曇り

犬の体内時計も季節に合わせているようで、我が家の愛犬たいちゃんも最近は寝坊する。今朝は5時5分に起き10分に外に出た。何時ものコースを1時間ほど歩いて帰宅。猫のリボンと一緒に朝ごはん。彼の至福のひと時である。一方の飼い主はそれからまた2時間仮眠し、8時に朝食を摂って、ぐずぐず支度して事務所へ。

独立
6月に若い調査員二人が独立した。僕は常日頃より「この仕事は人に使われてちゃあ面白くないものだよ」と言い聞かせている。依頼人の相談をうけ、実際の調査を行い報告する。といった一連の流れの中で、マルヒのことを吟味し、依頼人のことを考え、自分が納得できる報告を行って報酬を頂く。ここまで自分でやらなければ探偵の醍醐味は味わえない。と思っている。確かに嫌な依頼人も居ればせこい奴も居る。それでも、折角自分を選んでくれた人である。自意識は捨てて真摯に向き合うべきであろう。そんな理想に向けて二人は晴れて事務所を開いた。「探偵」は、極端に言えば名刺1枚持てば今日からでもなれる。事務所が無ければ自宅でもいい。所轄の警察に開業の届けを出せば一丁上がり。ただしかし、例え西新宿の高層ビルの1室に事務所を持てたとしても、そのことをどれだけの人が知っているかが問題で、周囲に認知されなければ「独りよがり」で終わってしまう。まあ、最近はネット上に自社のホームページを載せて営業をするようだが、競合する相手が多すぎて効果は薄いように思う。ではどうしたらいいのか。二人は大いに悩むだろうし、共に、僕も悩んでいる。--------------