探偵日記

探偵日記 10月30日月曜日 晴れ

ようやく秋らしい天気が戻ってきた。
昨夜、地元の阿佐ヶ谷で晩御飯を食べて帰宅し、さあ寝ようと思ってベッドで横になった途端喘息の発作が起き死ぬ思いをした。病院から貰った薬がちっとも効かないのか、効いてるからこそこの程度でおさまっているのか良く分からない。今度は11月4日(土曜日)診察の予約が入っているのでしっかり聞いてみよう。この日はほかにも検査があって、1日中病院に止まるようになるだろう。こちらのほうは、今から7~8年前、死に来た病院(本当は河北病院という)で、(膵臓に腫瘍が見られる)と言われ、本当ならもうとっくに死んでいてもおかしくない。のだが、今の病院で、(再検査してみよう)ということになったからである。15日が大腸だから何かと気がかりな健康状態といえよう。

結婚 2-3

なにわともあれ、一流ホテルで式場の予約も済ませ、いよいよ「結婚」に向けての準備に入った。デートは1週間に1~2度、勤務先も近く会うのは大手町や銀座界隈のことが多かった。先日、ホテルに行った際、申込の手付金を支払う際、彼女は持ち合わせがなかったので彼が立て替えるということになった。実際は、前回のものが残っていたので、ホテル側に払う必要は無かった。「じゃあ貸しとくね」という彼に甘えて、ごめんね。と言ったものの何となくすっきりしない気持ちで別れ、この日のデートとなった。指定されたレストランの前で待っていると、数分遅れて彼がやってきた。普通、ごめんごめん待たせちゃったかな。さあ入ろう。といって店に入るものだろうと思ったが彼は彼女の顔を見るなり手を出して「返してくれよ」と言い放った。生来、おっとりとした性格の彼女はとっさに彼のいうことが分からなかった。エッ思い返事が出来ないでいると、彼は怒気を含んだ顔で「あれだよあれ、式場の申込金」と言ってまだ手を出したまま彼女を睨みつけるようにしている。
そんな話を僕にした後、御嬢さんは何か思い出し笑いをするような顔で、(その日彼が指定した店は、何かのサービス日で、飲み物以外料金が無料になっていたんです)と付け加えた。これまでデートの費用はすべて彼女持ち、珍しく「今日は僕に任せて」と言った裏にはこんなからくりがあった。----------