探偵日記

11月 20

探偵日記 11月20日月曜日 晴れ

今朝は本当に寒かった。シャワーをするとき、ヒーターをつけて温まったころから始めるのだが、充分時間はたっているのにまだ寒い感じだった。冬物のコートを着て家を出る。地元の阿佐ヶ谷では「肩を丸めて歩かないように」何時も見張り番から注意されている。駅に着いた時、見張り番の飲み仲間で、少し前まで佐賀大の教授だった人と会い、軽く挨拶して別れる。彼は「こんにちわ」と言い、僕は(お早うございます)と返す。
昨日のコンペ「サンサン会」一時はトップになったが、ロングの7番ホールでつまらないミスをして優勝から遠のく。ただ、クラブハウスで昔の遊び仲間と思わぬ再開をした。当時彼は某大手企業の営業部長、歌舞伎町を走り回った挙句、一緒に韓国旅行もした仲。勿論ゴルフも良くやった。ちょうど僕の後ろの組だったので朝一番のショットは緊張したが、ナイスショットだった。再会を約束した。

探偵 4-7

調査員の報告によれば、マルヒは財務省を出ると地下鉄日比谷線で「中目黒」までまっすぐ帰り、徒歩10分ぐらいのところにある官舎に帰ったとの由。帰宅した部屋のネームプレートや、届いている郵便物などから分かった名前は、マルヒが依頼人に教えていたものとは全く異なる名前だった。例えば、「鈴木一郎」と「山田太郎」ほどの違いだった。さらに調査を進めた結果、既婚者であること、卒業したのは東大法科で、年齢も3歳さばを読み、誕生日も異なり、すべて嘘だったのだ。某日、官舎で張り込んでいると、マルヒが妻と二人の女児を連れて出てきた。調査員は妻を見て仰天したという。(所長にも見せたかったですよ。松嶋菜々子そっくりで、子供も母親にの可愛い女の子でした)実際、僕もそれらの写真を見て(勝負にならないな)と思った。まあ、男という動物はどんなにいい女を女房にしても、ものの2~年もすれば飽きて他の女性に目移りするものだと思う。ただ、ほとんどの亭主たちは、当面の衝動を理性で抑え込むものである。

調査を終え、報告のため依頼人の指定するホテルのロビーで会った。その都度中間報告はしていたので、報告書は家族の写真が張り付けてあるものだけ見せて口頭で説明した。依頼人はエ~と大げさに驚いていたが、心の整理はつけて来たようで取り乱すようなことはなかった。僕が(酷い奴だね、こんな男が国の根幹ともいえる省庁に居るなんて許せない。なんだったら少し懲らしめてやりましょうか)と言うと、依頼人はにっこりほほえんで「いいえ結構です。金持ち喧嘩せずっていうから」とのたもうた。この間依頼人から少しづつ聞かされていたのだが、彼女は郷里に膨大な資産を持ち、今住んでいるマンションも1棟すべて所有しているほどで、(大金持ち)なのだ。その後ぽつりと一言付け加えた「お金を取られたわけじゃあないし」と。僕はそんな依頼人をじっと見つめ(でも貴女は心を盗まれたでしょう)と言ってやった。---

探偵日記

11月 17

探偵日記 11月17日金曜日 晴れ

穏やかな秋晴れだが少し寒い。冬物のコートに厚手のマフラーをして家を出る。電車に乗っても僕が一番着込んでいるようで少々恥ずかしい。
昨夜8時半に訪れた依頼人は四十路を少し過ぎたキャリアウーマン。けっして美人ではないが知的な目をした素敵な人だった。相談の内容は自分のことではなく、友人のことを心配してのものだったので、僕は(仕事にはならないな)と察したが知人の紹介でもあり丁寧に接したつもりである。1時間余りで面談が終わり、阿佐ヶ谷に帰って軽く飲んで帰宅した。

結婚 4-6

依頼人と別れたマルヒは、友人らしき男性とアルタ裏のバーに行き、もう最終が無くなった頃に出てきた。調査員らは(タクシーで帰るのかな)と思った。すでに靖国通りに尾行用の車両も待機させてあり、タクシーに乗ってくれればその方が有難いようなものだ。例えば、最終に飛び乗って私鉄沿線の郊外の駅に行かれ、駅前のタクシーに乗られたりすると厄介である。ところが、友人と別れたマルヒは歌舞伎町の漫画喫茶に入ったという。勿論、調査員らは徹夜になった。
翌朝、さほど疲れた様子も無く、漫画喫茶から出てきたマルヒは、なんと霞が関の財務省に出勤した。
またしても長い張り込みを余儀なくされた調査員は、交代で仮眠を取ったり腹ごしらえをしながら正門と建物の左右に通用口を監視。午後9時、やっと出てきたマルヒは、この日は何処にも寄らず、目黒区東山にある官舎に真っ直ぐ帰宅した。途中、経過を知りたくて電話してきた依頼人に、勤務先を告げると「え、商社じゃあないんですか」と驚いている。マルヒは自分の職業について、なんとなくそれっぽい話をしていたらしい。-----------

探偵日記

11月 16

探偵日記 11月16日木曜日 晴れ

寒い。元来弱虫の僕は雨や風が嫌いだが、寒さにも弱い。体もそれを良く知っており、この頃から寒冷ジンマシンが出来始める。面白いことに、寒さが強くなるにつれて徐々に上に上がってくる。今は足首だけだが最終的には太ももまでかゆくなる。だから今朝も、シャワーの後念入りに補水液を塗った。亡くなった叔母が言っていた「あんたの父親はしょっちゅう足を掻いていた」と。DNAは嘘をつかない。10時過ぎに事務所に着く。今日は、20時半ご依頼人が来所の予定。麻雀は19時半にはやめなければならない。ちゃらんぽらんでいい加減な性格だが、決して仕事は疎かにしない。

結婚 4-5

前にも書いたが、僕の事務所の(報酬規定)によると、結婚調査は基本料金500,000円。これに公簿取得費用や、場合によっては旅費交通費、宿泊費、レンタカー代などがかかる。決して安くはないが、手間暇がかかるうえ個人情報保護法のせいでこの種の調査は非常に困難になっている。しかし、若い人には負担が大きいので、表現はおかしいが情報の切り売りをしようと思っている。例えば、結婚相談所や婚活パーティで知り合い、結婚を前提に交際が始まった相手のことをもっと知りたい、或いは、確認しておきたい。といった場合、住所の確認30,000円、勤務先の確認50,000円から80,000円(勤務先の確認の場合1日の尾行調査を必要とする)また、相手が言っていることの真贋を確認したいこともあるだろう。その場合、30,000円~50,000円で引き受ける。断わっておくが、むやみに相手を疑え。と言っているのではなく、将来の幸せのための保険をかけておいてください。というほどの意味である。

大学講師の女性の件に戻る。3日後、依頼人は新宿で彼と会うことになった。時間は19時、場所は伊勢丹の前のビルの5階ににあるちょっと高級な居酒屋。僕も良く知っている店で明治通りに面している。バス停もあって張り込みにはさほど難しくない現場といえた。僕は調査員3名とともに現場に行き、まず依頼人を確認させた。(あの女性と出てくる男の住所確認だ)と指示し、依頼人から聞いた男性の特徴を説明した。依頼人はビルに入る際、周囲を見回していた。僕を探しているのだろう。僕は、メールで(現場についております。こちらのことは余り気になさらず楽しんでください)と知らせておいた。ほどなく、当該人物と思われる男性が連れの男とともにビルに入りエレベーターに乗った。なかなかいい男である。背はそんなに高くないがバランスのとれた体格で、サラリーマンならもう管理職だろう。
21時45分、依頼人とともに4人の男女が何やら楽しそうに語らいながら出てきた。僕は、(じゃあ頼むよ)調査員らに告げて現場を離れた。後で聞くと、この日の尾行は大変だったようだ。------------

探偵日記

11月 15

探偵日記 11月15日水曜日 晴れ

昨日に続き、今日も女子医大に行く。この日は、定期検査で、別院の「膠原病リュウマチ痛風センター」8時半からたっぷり3時間かかった。そのうち、診察時間は5分余り、すべて終わって会計するのに45分待たされ少しいらっとする。今日で2回目の担当医に(食欲はあるのに4~5か月で5キロ痩せたけど)と聞くと「僕は専門外だから分かりません。大学病院は他の科のことはやってはいけない」と、無碍なく断られた。初めて会った時から合わないな。と思っていたが印象通りだった。女子医大ではこれまで数人担当医が代わったがこんなことはなかった。或る医者の時、栃木のゴルフ場で倒れ、翌月曜日その担当医に状況をFAXしたら「すぐ来い」とのこと。僕自身も気持ち悪かったので急いで駆け付けると、血液内科に話をつけていてくれて、MRIの検査もやってくれた。結果は、(単なる貧血)ということだったが、やっぱり、医者と弁護士は仲良くしておくべきだ。と痛感したことを思い出した。

結婚 4-4

(それで、貴女は彼のどんなことを知っているの?)と聞くと、氏名、出身校、年齢、だけだという。(住所は?)(お仕事は、勤務先などは?)と聞くと、「分かりません」との由。数ケ月交際して、結婚しようとしている男性の職業も知らないなんて、僕は唖然としたが、今目の前に、幸せそうな顔で座っている人に、(貴女は騙されているんだよ)とはとても言えなかった。さらに、(住所ぐらい聞けないの)と言うと、もじもじするばかり。それでは、まずその人の住所を確認しましょう。と言って、ちかじか会う予定はありますかと聞くと、3日後に、「私の同僚で結婚したがっている人と彼の友人を交えて食事することになっている」と言う。では、その後尾行してまず住所を確認して、本格的な調査に入りましょう。ということになった。
男性の名前は構呂木三郎、出身校は慶應義塾大学で、テニスの選手だったらしい。生まれは九州、大阪で成長したように聞かされていたようだ。しかし、僕はその時、まさか全てが嘘だとは思わなかった。「日曜日に仙台まで会いに来てくれたし、家庭のある人が休日にそんなこと出来ないでしょう?」「私は念のために調査をするのであって、彼が私に嘘を居ているとは思えません。」依頼人は、首をかしげるばかりの僕を非難するような目で見つめた。----------

探偵日記

11月 13

探偵日記 11月13日月曜日 晴れ

金曜日、我が家の猫「りぼん」の葬儀で1日を費やし、土日も事務所に来なかったので久しぶりのブログ。今日から始まる大阪での調査のため調査員数名が出張。
僕は明日明後日と女子医大で検査。明日はほぼ1日中かかる模様。

結婚 4-3

我が探偵事務所、(株)ティー・ディー・エー(新宿区新宿一丁目)では、結婚調査に特化した部門を設置、「結婚」を希望する人たちのために、(依頼しやすい)モデルケースを作ることにした。依頼しやすい。ということはすなわち調査料をリーズナブルにするということで、若い人たちも(まあ、このくらいなら)と思ってもらえるような料金設定をしようと考えている。最近はバツイチになることにあまり抵抗が無いのかもしれないが、出来るならば結婚は一度で終えたいものである。昔は、二夫にまじえず。なんて言葉もあったぐらいで、結婚をした女性は、仮に夫に先立たれようと再婚はしない。なんて教育を受けた。だから戦争未亡人が多勢存在したものである。しかし「別れたら次の人」なんていう歌が流行る時代には超ナンセンスな教えだろう。とはいっても失敗はしたくない。人のために探偵事務所として、ささやかなお手伝いが出来ればと思うのだ。

むかしこんな調査依頼があった。依頼人は有名私大の女性講師。当事務所のホームページを見たと言って突然訪れた。最初は職業も聞いていなかったが、僕はひと目見て、知性と教養の高さを感じた。僕が(どんなご相談ですか)と切り出すと、彼女はとても幸せそうな顔をほころばせて、「結婚をしたいと思っている人が居るのですが、その人の、何て言うかあの~人となりを」とおっしゃる。そんな女性をながめて僕は、その男性との結婚は既成の事実で、もう後戻りできないところまで来ているのだろう、し、破談するつもりもないのだろうと判断した。ではなぜ?----------

探偵日記

11月 09

探偵日記 11月09日木曜日 晴れ

昨日のゴルフ「二水会」今までエーデルワイスゴルフコースだったのが、コース名が変更になり「オリムピックナショナルゴルフクラブ」となった。とかくの風評のある「熊取谷」(漢字は間違っているかもしれないがイスタニと読む)が経営する会社のコースである。コースそのものは僕は好きで、2か月に1回行われるコンペを楽しみにしている。それはさておき我が家の一大事を書く。パーティはコースで行うが、阿佐ヶ谷に帰ってから恒例の二次会に出た。散々飲んだり食ったりして、ああ、疲れたな~。と思って帰宅すると、ニャ~ンと鳴いて何時も出迎えに来る「リボン」が居ない。アレッと思って、リボン、リボンと大声で呼ぶと、何時も僕が座っているテーブルの下で寝ている。心配になって僕がさらに大きな声で声をかけると、大儀そうに顔を上げ小さな声で応じた。我が家にいた猫の末っ子で、24歳近い。母親は妻の実家で飼われていたメス猫。出入り自由の実家は猫用の通路もあって、お腹が空いたら帰ってきて、遊びたくなったら勝手に出て行く。かなりの遊び人(否、猫)だったようで、次々とお産をして、一時実家は猫だらけになった。その子らを1匹づつ貰ったもので、いずれもパパは違う。最初に来たのが「くつした」(娘が命名、メス)数か月後に真っ黒な「てぶくろ、オス」が来て、最後にリボンちゃんがやってきた。みんな娘が名前を付けたが、くつしたが19歳。てぶくろが20歳でそれぞれ亡くなった。
くつしたは愛想の良い娘で、特に僕になつき食事中膝の上に居ることが多かった。てぶくろは男の子らしく、へんに媚びたりしないで堂々と生きていたように思う。そして末っ子のリボン。誰にも触らせず呼んでもほとんど知らん顔。くつしたとは真逆の愛想の無い子だった。ところがお姉ちゃんとお兄ちゃんが居なくなってから変わり、うるさいくらい良くしゃべるようになった。朝はお早うと鳴き、早くご飯をくれと鳴く。夜僕が返ると、まるで「遅かったじゃないの」と言って怒ったように鳴いた。
毛づくろいはお姉ちゃんのくつしたがやっていたので、くつしたが居なくなってから厚い毛を纏ったままの、ちょっと変な体型なった。爪を切ってやる時など抵抗して妻は血だらけになった。
今朝何時ものように(ごはんですよ)と起こされリビングに降りると、「何か感じない?」と言われたが、僕は気づいていた。まず、リボンのおはようの挨拶が無いし、食器も見当たらない。「向こうの部屋に寝かせてるよ」と言うので行ってみると、半目を開けて、可愛い顔で寝ているリボンが居た。
24年余り、外の世界を見ることなく、ただご飯を食べて寝る日々、恋もせず、果たして幸せだったのだろうか。明日お葬式である。

探偵日記

11月 07

探偵日記 11月07日火曜日 晴れ

日曜日突発的な用事で福島県南相馬市まで車で行った。地図で確認するとやや不便なため、また、紅葉が見たい。という気持ちもあった。07時半、自宅を出発。外環から常磐道に入り12時前、南相馬に着く。大熊町、浪江を通過したが、まさにゴーストタウン化していた。民家や商店の建物は荒れ果て、町中に鉄線が張られ、田畑は農作業を放棄されたため、一面ススキに覆われている。今まで、テレビや新聞でしか見ていないが、こうして現地に訪れると改めて震災の脅威を感じた。中には、多額の保証金を貰って浮かれている輩も居ると聞くが、ほとんどの人たちは呆然自失で故郷を追われたのだろう。暗澹たる思いで車を走らせ、翌月曜日にかけて用向きをすませ帰路に着いた。合計1000キロ余り、色んなことを考えさせられた長距離ドライブとなった。

結婚 4-2

昨日、阿佐ヶ谷に帰って、一人で夕飯を食べに、行きつけの居酒屋に行く。初めはとっつきにくかった主も最近はようやく打ち解けママや仲居と僕の会話に参加するようになった。ママが言う。「みのりちゃん福田さんの息子さん狙ってるわよ」(なんで、だって会ったこともないのに)と応じる。前に行ったとき、うちの息子も結婚しないで困ってる。みたいなことを言ったかららしい。彼女は週2~3回店を手伝っているバイトの子。容姿はまあまあおつむの回転も良さそうである。但し、息子のタイプではないな。と思ったがそんなこことは言わない。というわけで、ひとしきり「結婚談義」に花が咲いた。客のご婦人の一人(私は同情結婚)聞くと、恋人に振られて落ち込んでいた人との結婚だとか。ママは、私はひと目惚れ。と言う、しかしその夫の主は、何かで大金を手に入れたら女房に少しあげてバイバイする。なんて言っているらしい。「ねえ、マスター」とひと睨み。50年近く経ってそんな会話が出来れば、無難に推移した結婚であろう。

探偵日記

11月 02

探偵日記 11月02日木曜日 晴れ

昨夜は01時頃からタイちゃんが騒ぎはじめた。16歳、人間に例えるなら僕以上の高齢ですっかりボケが始まっている。06時と間違えて(散歩に連れて行け)というわけである。なだめすかしているうち目が冴えてとうとう起きる時間になった。実は今日、5時起きで現場に行かなければならず、昨夜は21時過ぎにベッドに入った。シャワーをして出かけ、現場には07時15分頃着いた。調査員らと2時間以上張り込んだだがマルヒは出て来ず、他の予定もあって一旦事務所に戻った。最近の僕は睡眠不足に弱い。帰路の副都心線で居眠りして危うく乗り過ごすところだった。

結婚 4-1

自分で探すのは面倒だから多少の会費を払ってでも紹介所のようなところに委ねる。別に恥ずかしいことでもなんでもない。むしろ合理的といえよう。但し、失敗して大けがをしなければ。の話である。まあ、自分で見つけて(この人ならば)と思って一緒になっても悪妻、愚妻ということだって大いにある。
僕は良く知らないが、結婚紹介業にも色々あって、きちんと戸籍や、独身証明書、収入証明まで提出を義務付けるところもある反面、ゆるいところもあって、出会い系サイトのようなところもあるらしい。また、こんなことをぃうと女性や運営者に怒られるかもしれないが、高齢者専門の紹介所は「後妻業」を目論む女性たちの猟場になっているのではないか。これは本や映画の影響かもしれないが、もしそういうことを計画的にやろうと思っている輩にはもってこいの場ではないだろうか。或る程度の資産はある。しかし妻に先立たれ子供たちも知らん顔、本人は真面目なだけが取り柄という人が多い。まあ、数少ない友人とゴルフをやったりちょっと飲んだりしても、つまるところ本当の意味で「幸せ」にはなれない。やはり男には女、女には男が必要だろう。というわけで、恥ずかしながら(若い人と違って我々年代は多少抵抗がある)書類を出す。そうすると、(エッ、こんな美人が)というような女性がアプローチしてくる。後妻業の女から見れば、まさに赤子の手をひねるぐらいのものだろう。-----

探偵日記

11月 01

探偵日記 11月01日水曜日 晴れ

ネットを見たという新しい依頼人が来るというので、10時少し過ぎに事務所に着いた。予定は11時とか。どういう調査かは分からないが初めての人と会うのは楽しい。人が一生のうち何人の人と出会うのか分からないが、今日僕は1人をプラス出来る。長い付き合いになるのか、はたまた、受件に結びつかず、1時間ほどの短い交わりで終わるかもしれない。しかし、決して悪い印象だけは与えないよう気を付ける。デパートなどで(これは買わないな)と判断するやあっさりと態度を変える店員も居る。店の指導ではない。その店員の品格の問題であろう。依頼人も様々で、しっかり説明し承知してもらったはずなのに、調査が終わって、いざ精算する時になって、「こんなにかかるとは思っていなかった。」とか、中には「頼んだ覚えがない」などという強者も居る。本当に、人は様々十人十色である。

結婚 3

弊社の報酬規定によると「結婚調査」は基本料金が500,000円となっている。確かに高いかもしれないが出来れば受件したくない。なぜならば、この調査は人の一生を左右しかねない重大な責任を持つもので、近時、個人情報保護法で住民票や戸籍が取れない。そして、依頼されたそのほとんどがハッピーな結果とならず、考えようでは(無駄)な出費に終わる。また一方で、(ああ、調べてもらって良かった)と思っていただける場合も多い。では、なぜそうなるのか。人は少なからず表裏があるからではないだろうか。「裏」の部分について、寛容に受け止められる種類のものと、(絶対に嫌だ)と思うものとあり、後者が少しでもあったら結婚すべきだはない。と思う。夫婦の道程は長い。だから少なくとも結婚する時ぐらい100%幸せな状態でスタートしたい。お互いに、揺るぎのない信頼を基本とし、夫となる男性に対し、妻は尊敬できていなければならない。僕は常々、恋愛も結婚も「錯覚」の産物だと思っている。だから、結婚する時はしっかり目を開けてお互いを見極める必要があるが、たいがいのカップルはそれが出来ない。だから、親や大人に見てもらうことが肝要で、それでもすっきりしない気持ちが残るのなら調査会社に、第三者的に判断してもらうことになる。
弊社では今後、結婚調査を(切り売り)する方針を立てた。総合的に調査をすれば前述のような金額になるが、一部分だけを依頼すれば少額ですむ。例えば、基本部分(氏名生年月日、住所)の確認、50,000円、勤務先の確認70,000円(1日尾行調査が必要)等々、今自分が交際している人、これから結婚するかもしれない。もし、名前が違ってたらーーーーーーーーーーー

探偵日記

10月 31

探偵日記 10月31日火曜日 曇り

10月も今日で終わり、時間の流れは速い。数日前から巷におかしな恰好をした男女を見かける。ハロウインとか。要するに欧米の「収穫祭」を日本でも祝おう。というこたらしい。平和だし、日本人は本当に心優しい民族だと思う。
新しい仕事が入った。身元調査だが調査方法としては尾行が中心となる。費用の総額は500万円。悪くないが、現場が宮城県の仙台市。東京や近県で行う調査と違って「実費」が嵩む。仮に7日間調査員を派遣すると、旅費交通費、宿泊費、食費、等々。まさか東京ナンバーの車両で張り付くわけにもいかないからレンタカーも借りなければならない。また、何より時間を要す。例えば、朝家を出たマルヒをあっというまに見逃したとする。いわゆる(出コケ)だ。そうするとそのひ1日調査員らは無為に過ごすことになる。(てめえら失敗したら指詰めてもらうからな)と言えない堅気の辛さがある。(笑)

結婚 2-4

調査を開始した。一通りの公簿(戸籍や住民票のこと)を取り寄せ本人の申告に虚偽の無いことを確認し、住所地や実家周辺の内偵(聞き込みのこと)も終えた。総合的に見て特に懸念すべき風評も聞かれなかった。身長173センチ、中肉、眼鏡の使用も無く四肢共に異常は見当たらない。企業内組合には加入しているものの、思想は中庸、まあ、平均的なサラリーマンといえた。但し、大学時代を含め社会人となってからも親友と呼べる者はいなかった。僕は、最後に、マルヒの勤務先を訪問した。あらかじめ人事部長にアポを入れておいたので、人事部長は応接室で待っていてくれた。勤務態度や協調性など「申し分ありません」部長は誉めそやす。完全無欠とまで言う。僕はそんな部長に迎合して、いちいちごもっともという顔をした後でこう聞いた。(ところで部長さんにはお嬢さんいらっしゃいますか)「居ますよ」(じゃあ仮にお嬢さんのお相手だったらどうですか)一瞬部長は絶句した。正直な人だ。僕は、(変な質問をしてすみませんでした。お忙しいところお時間を割いていただきありがとうございました)と、丁重に言って部屋を出た。
身元調査で、マルヒの性格を詳細に判断するのは難しい。調査員に対し、聞かれる誰もが必ずしも本当のことは言わない。いい人、真面目な人、当たり障りのない返事が返って来る。しかし、本件のマルヒの場合、数日尾行調査を行った結果、色んな場面で「吝嗇」を窺わせる言動を把握した。いわゆる、常軌を逸した(ドケチ)であった。僕はこの調査の少し前、やはり女性からの依頼でバツイチの男性を調べたことがある。定義にそって離婚した元妻と面談して離婚理由を聞いた。彼女曰く、「主人は私に生活費として5千円くれるのです。そして、そのお金が無くなるとまた5千円くれるのですが、前の5千円の使途を詳しく書いてレシートを添えて出さなければなりませんでした。ところが或る日のこと1円間違っていたのです。雪の降る寒い夜でした。怒った夫は普段着の私を外にだし玄関の鍵をかけたのです。」
今回の調査について、僕は所見にこう書いた。(本人は真面目な会社員で能力も普通である。特に強調すべき瑕疵は見当たらないが、性格の一片に男子として品格を欠く面が見られ、婚姻には一考を要す)どうしても結婚したいと言い張る嬢さんと、ご両親に前段の話を聞かせて依頼人宅を辞去した。-------

探偵日記

10月 30

探偵日記 10月30日月曜日 晴れ

ようやく秋らしい天気が戻ってきた。
昨夜、地元の阿佐ヶ谷で晩御飯を食べて帰宅し、さあ寝ようと思ってベッドで横になった途端喘息の発作が起き死ぬ思いをした。病院から貰った薬がちっとも効かないのか、効いてるからこそこの程度でおさまっているのか良く分からない。今度は11月4日(土曜日)診察の予約が入っているのでしっかり聞いてみよう。この日はほかにも検査があって、1日中病院に止まるようになるだろう。こちらのほうは、今から7~8年前、死に来た病院(本当は河北病院という)で、(膵臓に腫瘍が見られる)と言われ、本当ならもうとっくに死んでいてもおかしくない。のだが、今の病院で、(再検査してみよう)ということになったからである。15日が大腸だから何かと気がかりな健康状態といえよう。

結婚 2-3

なにわともあれ、一流ホテルで式場の予約も済ませ、いよいよ「結婚」に向けての準備に入った。デートは1週間に1~2度、勤務先も近く会うのは大手町や銀座界隈のことが多かった。先日、ホテルに行った際、申込の手付金を支払う際、彼女は持ち合わせがなかったので彼が立て替えるということになった。実際は、前回のものが残っていたので、ホテル側に払う必要は無かった。「じゃあ貸しとくね」という彼に甘えて、ごめんね。と言ったものの何となくすっきりしない気持ちで別れ、この日のデートとなった。指定されたレストランの前で待っていると、数分遅れて彼がやってきた。普通、ごめんごめん待たせちゃったかな。さあ入ろう。といって店に入るものだろうと思ったが彼は彼女の顔を見るなり手を出して「返してくれよ」と言い放った。生来、おっとりとした性格の彼女はとっさに彼のいうことが分からなかった。エッ思い返事が出来ないでいると、彼は怒気を含んだ顔で「あれだよあれ、式場の申込金」と言ってまだ手を出したまま彼女を睨みつけるようにしている。
そんな話を僕にした後、御嬢さんは何か思い出し笑いをするような顔で、(その日彼が指定した店は、何かのサービス日で、飲み物以外料金が無料になっていたんです)と付け加えた。これまでデートの費用はすべて彼女持ち、珍しく「今日は僕に任せて」と言った裏にはこんなからくりがあった。----------

探偵日記

10月 27

探偵日記 10月27日金曜日 晴れ

今日は爽やかな秋晴れ。朝、部屋の窓を開けて空気を入れ替える。我が家には犬と猫が1匹づつ居て、彼、彼女らの毛が家じゅうに飛散する。僕の部屋も普段は入れないようにしているが、ドアの開閉時舞い込む。少し前まで猫は3匹だったから毛の量も多く賑やかだった。犬のネクタイは16歳、猫のリボンは23歳だから人間に例えればかなりの高齢だ。もうボケていてリボンなどおしっこを僕の目の前で堂々とする。ネクタイは日がな寝ていて気管支炎を患い絶えずゴホゴホしている。しかし、とってもかわいい家族たちである。

結婚 2-2
二人は上場企業に勤務する者たちだけが入れる結婚相談所で出会った。勿論共に初婚である。男性の方は彼女にひと目ぼれし、彼女も結婚願望が強い分だけ、男性の勤務先や、まあまあの容姿に手を打って交際を始めたようだった。彼女の話すことを要約するとこんな塩梅である。1)彼が(君のご両親に挨拶したい)と言うので、或る日、自宅に近い駅で待ち合わせして家に案内することになった。待っていると改札から彼が出てきたが手ぶらであった。婚約者の実家を初めて訪れるのだから何か手土産を持参してくると思っていた彼女だった。すると、彼が(手ぶらっていうわけにはいかないよね)と言うので、ほっとした彼女が、遠慮がちに(そうですね)と言うと、にっこり笑った彼が駅前の八百屋に行き、リンゴを3つビニールの袋に入れて貰って、さあ行こう。と言った。少々驚いたが、まあそんな考えの人も居るだろう。と思った。2)式場探しとなり、休日喫茶店で落ち合ってホテル巡りをした。彼は目星をつけていたホテルが有ると言いNホテルに赴いたが、係の人との会話で少し前予約を取消し、申込金を支払っていることが分かった。ということは、自分の前にお見合いで婚約が成立して挙式寸前まで進んだことになる。しかし何らかの事情で破談となって、式場も解約せざるを得なくなったようだ。しかし、この時も彼女は(まあそんなこともあるだろう)と寛容に受け止めたらしい。-----

探偵日記

10月 26

探偵日記 10月26日木曜日 晴れ

1日おきに晴れと雨の日が目まぐるしく変わって、本日は晴天なり。昨夜、携帯をいじってたら変になって、以後、全く使い物にならなくなった。メモしておいたIDやPWを試すもダメ。諦めて朝10時にドコモに駆け込んだ。その結果、何となく使えるようになったがなお不安が残った。午後4時、都内の某ホテルでご依頼人と面談の予定。

結婚 2-1
「もし娘に直接お聞きになった方が宜しければ是非そうしてください」と言う父親に(出来ればそのようにお願い致します)ということで、数日後、勤務先からの帰りに新宿の喫茶店で落ち合う約束になった。結婚を熱望する30歳の未婚の女性。想像をたくましくさせながら約束の喫茶店に行った。色白でややぽっちゃり、スタイルも良さそうである。何より理知的な印象に好感を持った。初対面の挨拶を終え本題に入る。彼女は「とにかく早く結婚したいんです」のっけから心情を吐露する。同窓の者や職場の同僚たちも次々と結婚をして、いわゆる寿退社してゆく。取り残されたような気持で焦るのもうなずける。女性にとって、出産のタイムリミットも考えるだろう。僕の三番目の奥さんは18歳で僕と結婚した。テレビドラマで(花嫁は18歳)とかいう番組があった時期だった。そんな本件とは関係ないことを考えながら、(この間ご両親とお会いした時にもお聞きしたのですが、何度かお会いになって、特に気にかかるようなことがあるのですか)と切り出すと、本当に真面目な人なのだろう、恥らいながら「有りません」と応える。そんなことは無いはずだ。しかし僕は、にっこり笑って次の言葉を待った。すると、何か言わなければいけないのかしら。と思ったのだろう。「こんなことを言うと笑われるかもしれませんが」と言って、僕のポリシーでは考えられないようなエピソードを語り始めた。-----

探偵日記

10月 25

探偵日記 10月25日水曜日 雨

週間予報では週末まで晴れマークだったのに、翌日の今日はもう雨。どうなってるの?とお空さんに聞きたい。
昨日は久しぶりに二人の方と会い赤坂で食事をご馳走になった。店は僕の推薦で一ツ木通りの「ななみ」かって、阿佐ヶ谷で旬彩「成海」をやっていたマー坊こと成海雅之君の店である。幸い奥の小部屋が取れて、3時間余りおしゃべりできた。

結婚 2-1
7回も結婚と離婚を繰り返してきた僕はもう結婚なんかこりごり。と思うだろうがそんなことはない。出来ればもう一度、そうだ、お見合い結婚というものを経験してみたい。或る日、中年のご夫婦が事務所に(調査をお願いしたい)といって訪れた。こういう場合、たいがい子供のことが多い。聞いてみると、某銀行に勤務する長女がお見合いして、結婚を前提として付き合いが始まり、先日式場も決めてきた。らしい。僕は(そうですかそれはおめでとうございます)といって、それで何か気になることでもありますか?というと、二人は急にもじもじして、「どこがどうというわけではありませんが、こんなことを申し上げると笑われるかもしれませんけど」と前置きして、、相手の男性について、次のように話し始めた。男性はやはり大手企業に勤める人で見栄えも悪くない。娘もその気になっているので、親としてもまとまればいいと思っているんですが、(それでどんなことが気になるんですか)都内の有名私大を出て、誰でも知っているような会社の社員、見てくれもいい。なのに?

探偵日記

10月 24

探偵日記 10月24日火曜日 晴れ

台風一過。超大型の台風21号は去ったが、昨日はまだ風が強くだらしないけどお休みした。風で飛んできた物に当たって痛い思いするのも嫌だ。しかし、今日もずる休みとはいかない。鈍った体にムチ打って事務所へ。

結婚 1
良く(仲人口)と言われるように、縁を取り持とうと一生懸命に互いを誉めそやす。しかし、そんな光景が見られなくなって久しい。(でしゃばりおよね)が影をひそめ、代わりに「日本ブライダルセンター」に代表される、斡旋型の結婚相談所が多く生まれた。面倒くさがりの、或いは自分では縁を構築できない男女がこぞって登録し、或る日、(AさんがBさん、あなたとお会いしたいというオファーがきてますが)と言われるかどうかわからないが、こんな橋渡しのような連絡が来て「面談」が成立するのだろうか。はたまた、集団お見合いパーティに参加して、胸に着けたゼッケンで仕分けされ、極めて短い時間お話が出来、(もう一度会話してみたい)と思えば積極的にアプローチする。その後は、それぞれの連絡方法を確認し合って別れ、再会し、デートを重ねたうえで「婚約」「成婚」と進むのだろう。すると、莫大な「成婚料」を請求されるが、相談所などはその後煩わしく関わっては来ない模様。(あとは野となれ山となれ)で、仮に、花嫁が(ベッドでおならをする癖があるとか)新郎が、(インポテンツ)だったとしても苦情を持ち込めない。
僕の知人の話、やはり結婚相談所で知り合い晴れて結婚した。盛大に挙式もすませいざ生活を始めてみると家事は一切しない。そのうえ、同居する姑に対し(のろま)(さあ食え)などと罵倒し、ついに暴力を振るうまでになり、わずか半年で別居。2年間の離婚の裁判を経て、数百万円の慰謝料を支払ってやっと別れられた。という、笑えない話も良く聞く。ちょっと「探偵」に相談してくれれば、そんな悪女に払うお金のン十分の一で回避できたのに。

探偵日記

10月 20

探偵日記 10月20日金曜日 雨

NHKの天気予報では来週火曜日まで雨とか、台風も来ているのでもう諦め雨用のブーツを履いて出勤。
年齢のせいか、体幹が衰えてきたのか最近よく転ぶ。といっても歩いてていきなり転ぶのではなくて、家の階段とか。或る時は、旅行用のスースケースを持って駅のエスカレーターで、鞄もろともひっくりかえって大いに恥ずかしい思いをした。その時はかすり傷程度で予定通り新幹線に乗ったが猛省した。
最近の若い人たちは、生涯のパートナーを選ぶのに、結婚相談所や婚活パーティ、或いは、出会い系のクラブなどを利用するという。確かに、多忙な勤め人は結婚を念頭に入れての相手探しの暇は無く、女性と知り合う機会も少ないだろうし、(面倒くさい)方が勝つだろう。僕も、いっぺんお見合いをしてみたい。と思ったことがある。夫婦になれば先は長いし互いの欠点も否応なく目についてくる。だったら、少しでも倦怠の時期を先延ばしにする「見合い結婚」もいいんじゃあないか。と思うのだ。
ただ、(ダメならさっさと別れればいい)と思っているかどうかわからないが、年間の離婚件数も極めて多いらしい。
探偵事務所に訪れる依頼人が訴える、結婚前の案件で、そういった場で出会った相手を調査して、良い結果が出たためしはない。ほぼ100%といって良いぐらい×である。何故だろう?しばらくこのテーマで書いてゆきたいと思っている。

探偵日記

10月 19

探偵日記 10月19日木曜日 雨

秋の長雨。といって、昔から秋雨は続くとされているが、今年は特別のような感じである。小学校の頃から、雨の日は休んでもいい。というのが養母の考えだったから、僕も大威張りでずる休みした。或る雨の日、こたつに入って養母と花札をして遊んでいたら、何やら外が騒がしい。耳を澄ますと、担任が数人のクラスメートを連れて見舞いに来た。慌てた養母は、急いで布団を敷きセータを着たままの僕を「早く寝なさい」と言って押し込む。やたらと頭の大きい先生の後ろから小さな顔がいくつか見える。子供心にもちょっぴり恥ずかしかった僕は布団のもぐって寝たふりをしたが、先生について来たやつらはみな僕の子分みたいなものだった。
しかし、大人になって、就いた職業が「探偵」では、雨だからや~めた。というわけにはいかない。車両を使えない場所での張り込みは立ちんぼしかなく、雨の日も風の日も雪の日も現場に張り付いた。それでも後年、何度か調査員に(こんな日は仕事なんてするもんじゃあないやめよ~)と言ったこともあるが、その度に見張り番に睨まれてた。ただ、雨の日の尾行はやりやすい。マルヒも雨や傘を気にして後ろの注意が散漫になる。特に車の場合、失敗することはまずない。

探偵日記

10月 17

探偵日記 10月17日火曜日 雨

一昨日、昨日に続いて、3日間僕の嫌いな雨。心底滅入ってしまう。特に昨日はレインコートを着て出たにもかかわらずズボンがぐしゃぐしゃになってしまった。ただ、依頼人との面談が終わって、銀座の甘味処「若松」でいなか汁粉を食べる事が出来て、いっときの幸せ感を味わった。僕の年代は砂糖が不足しており甘いものに飢えていた。たまに、学校から帰ると養母が「ぜんざいあるよ」と言う。こっちは大の甘党ときている。大喜びしてちゃぶ台に座るとしょっぱいぜんざいが出てきて(な~んだ甘くないじゃん)と不平を言うと「あ、嫌なら食べなくていい」と言って下げられる。まあ、豆の甘みが出て全然甘くないわけじゃあない。兎に角躾けに厳しく怖い叔母だったが、勿論優しいところもあって、二人っきりで過ごした田舎での生活は甘酸っぱい思い出である。
こんなことを書くと(男のくせに)と思われるかもしれないので、あえて書くが、何時もそうだというわけではない。むしろ最近は(酒飲み)の部類に入るだろう。特に寒くなったこの頃は熱燗がいい。昨夜も阿佐ヶ谷のやきとりやさん「鳥久」で、ビールのあと熱燗を2本飲んだ。やきとり、しんぞう、くび、特にこの店の皮は美味しい。ほろよい気分で帰宅した。 

探偵日記

10月 16

探偵日記 10月16日月曜日 雨

昨日のゴルフコンペ「サンサン会」のスタートから雨。1日中傘をさしてのプレーだった。とにかく弱虫の僕は雨や風、寒かったらもうダメ。スタートホールドライバーを大きく左に曲げ林の中から第2打を打った。その後も方が回らず、いわゆるプッシュアウト。得意のショウートアイアンまでが左方向に流れバンカーに掴まった。しかし、雨が苦手なのはみんなも同じ、かなり悪いスコアにも拘らず、ボード(このゴルフ場は各カートにメンバーの成績を表示する画面がついている)上では2位か3位の位置にいる。みんなのハンデを計算すると優勝も夢じゃあない。午後、ドライバーを修正していい感じに。ところが、20センチのパーパットを(お先に)と言って打ち、これを外して、また流れが悪くなった。仕事もそうだが、ここ。というポイントがあって、それを上手く乗り切らないと空気が変わってしまう。昨日のゴルフはまさにそれの繰り返しだった。
現在、事務所の運気を下降させる案件が3件ある。50年近くやっていると受件する際何となく感じるものがある。最初に(嫌だな)と思った件は後で手こずることが多い。それでも1件は何とか土曜日にけりがついた。原因は依頼人が提供してくれた情報が違っていたのである。だからといって依頼人に苦情を言うことは決してない。何故ならば、依頼人とて徒に調査を長引かせても得は無いし、依頼人自身も判らない場合が多いからである。終わってみて(な~んだそうだったのか)ということになる。
もう1件は半分以上僕の判断ミス。(こういう方法で調査を進めればいいだろう)と思ったが、未知の世界の調査対象が独特な世界で閉鎖的。担当の調査員も苦労している。3件目はむずかる幼子のお守りをするような仕事。でも可愛いから(誤解のないように断るが立派な男性)何とかしてあげたい。と思っている。これからその人と会う予定。

探偵日記

10月 14

探偵日記 10月14日土曜日 雨

大学病院で「喘息」と診断されてから1か月以上経過した。吸入薬で治療しているが一向に改善しない。どころか、数日前からさらに悪化した模様で、激しく咳き込み痰も出るようになった。昨夜は熱が出て震えながら帰宅した。風邪かな?と思って風邪薬を飲んでぐっすり寝たら、今朝は比較的調子良く起きた。本当はゆっくり休んでいたかったのだが、16時に1件報告があり事務所に出た。
友人のブログを覗いたけど更新しておらず少しガッカリする。僕も写真付きでやりたいんだけど、いくら教えてもらっても出来ない。基本的に頭が悪いのだろう。
最近の車は障害物を感知して自動的にブレーキがかかる。僕の車もそうだ。ところが、一昨日、「追突」してしまった。助手席のものを取ろうとしてちょっと目を離したら急ブレーキがかかった。僕自身もブレーキを踏んだので衝突は避けられた。と思ったら、前の車から降りてきた職人風の男が警察を呼ぶという。僕はエッと思った。(ぶっつかってないじゃん)と思ったが夕方の混雑時、大きな声を出してもしょうがないかと考え警察の事故係を待った。その間、双方の車を精査してみた。僕の車は勿論のこと、相手の車のバンパーもかすりきず一つない。やがて駆けつけた事故係も笑っている。すると、相手が言った「腰が痛いので病院に行く」と。警察官が僕に「職業は」と聞くので(無職)と応えた。相手の男は(建設業で自営)という。会社の名前は?と聞かれ「特に無い」と応えた。自営で屋号も無いのかよ。と思ったが黙っておいた。この日は依頼人と面談の予定があったので地味なスーツにネクタイを締めていた。バックミラーでベンツを見て、下りてきた僕が大人しそうな人間に見えたのだろう。(しめしめ、暫くこれで楽してやろう)と考えたかどうかわからないが、さて、思い通りにいきますやら。

探偵日記

10月 12

探偵日記 10月12日木曜日 晴れ

今は晴れているが、今夜から秋雨前線に覆われ暫く雨の日が続くらしい。日曜日のコンペが心配である。
実は一昨日方位の先生を訪ね、気になっていることを聞いた。まず娘のこと。彼女は昨年4月、サラリーマンと結婚して我が家を出て、北区赤羽のマンションに新居を構えた。真面目な夫は財形に励んでいたようで、数千万円の物件を即金で購入。僕とは真逆の人物に接し、へ~ッと思ったが、世の中こんな人が多いのだろう。ところが、以来娘は病気がちになった。それも奇病とも思えるような症状が続き、大学病院に何回も検査入院するのだが原因は一向に分からない。最終的に、「膠原病の一種」ではないか。というのがヘボドクターの見立てらしい。
そしてその方位の先生曰く、僕から娘や娘の夫の氏名生年月日、住所などを聞き、「最悪の方向に行ったね」と断じた。探偵の僕は無信心で、思想的にも中庸。平たく言えば(神も仏もあるものか)が信条である。ただ一つ、「方位」だけは重んじる。昔から良く(名医より方位)といわれるように、方位による様々な影響は人の力ではいかんともしがたい面があるようだ。娘はまず、平成30年7月13日又は16日、南西の方角に転居し、3か月後にマンションに戻ることを勧められた。
ついでに、我が事務所のことを聞いてみると「打つ手無し」そりゃああんまりでしょう先生様トホホ。

探偵日記

10月 10

探偵日記 10月10日火曜日 晴れ

少し暑いが秋らしい日である。しかし体調はいまいちで、朝から咳が酷い。吸入する薬を使っているが一向に良くならない。喘息ってやつは一旦罹ってしまうと治らないものなのか。これから死ぬまでヒ~ヒ~しながら生活するのかと思うと暗澹たる思いである。いっそのこと、空気の良い郷里に帰って余生を送るのもいいかな。と思ったりするが、そんなことをするとすぐにボケてしまうかもしれない。やはり僕は。というか探偵は都会のバーに居なければならない。

探偵日記

10月 06

探偵日記 10月06日金曜日 曇り

昨日一昨日の2日で3万歩近く歩いた。一昨日は、裁判所から或る女性の尾行。4時間以上待って、やっと出てきたマルヒは一見素晴らしい人だった。身長は180センチ近くありスリム。かなりの美人でもう少し若ければモデルにでもなれただろう。ただ、悲しいかな思考が歪んでて、財力のある男性をターゲットにして「後妻業」を専門としている模様。少し前は二回り以上年上の弁理士を夫にしていた。その人と離婚したあと、次のターゲットを結婚相談所で物色していたが、不幸にも僕の依頼人が捕まった。依頼人は設計士で3000万円以上の年収があり、しかもかなりの資産家である。ただ、少々抜けているところもあって、前夫との離婚理由は自身の「不倫」その不倫相手との間に出来た子供を、ちゃっかり弁理士の夫の長男として入籍したが、いつまでたっても自分に似てこない息子を不審に思った夫がDNA鑑定して不倫が発覚したためである。現在もあの手この手で依頼人を攪乱し悩ませている。キスはおろか手さえ握ったことのない依頼人に対し、自分の住居すら隠蔽し、法外な「婚費」を請求している。(なかなかできる女)ともいえよう。
昨日は友人の歯科医とゴルフ。涼しくて最高の日和だったが、前日の疲労が抜けず平凡なスコアに終わった。

探偵日記

10月 02

探偵日記 10月02日月曜日 曇り

とうとう今年もあと3か月を切った。その昔は、例年、年末になると大きな案件が入ったものだが、近年の傾向はそうでもない。
昨夜、阿佐ヶ谷のすし屋でビール1本半と焼酎2杯、その後カラオケスナックで焼酎を少し飲んだだけなのに体調が悪い。胃が持たれるような感じで、年に1回あるかないかという胃薬を飲んだ。考えてみるとここのところ全く休肝日が無い。今日から2~3日空けてみようかなと反省する。14時に新しい依頼人と会う予定。食欲は無いが何か食べておかなければ元気が出ない。依頼人との面談はある意味「勝負」である。

探偵日記

9月 29

探偵日記 09月29日金曜日 晴れ

爽やかな秋晴れ。出来るならこんな日にゴルフがしたい。
今朝、我が家の会話。テレビや新聞は連日、小池百合子率いる「希望の党」の話題ばかり。そこに、民進党ほかの小さな党がすりよって、かって与党となったこともある民進党が党ぐるみで加わろうとしている。一方の小池は(あたしのいうことをちゃんと聞くなら遊んであげてもいいわよ)という態度。さらに、驚くべきことに自民党の議員まで駆け込んだというから、まさに、(開いた口もふさがらない)そして、政治の世界では名門の出自である「渡辺喜美」まで。彼は世襲議員で、本来自民党で頑張るべき人なのに、新党を作って(アジェンダ)なんていうバカの一つ覚えの言葉を振りかざしていたが、所詮小物だったのだろう朋友にそっぽを向かれた挙句、借金問題でボロをだし、維新の党に拾われた。と、思ったら今度は小池。節操がない政治家の筆頭である。民主党(現、民進党)がいいとなれば猫も杓子もなびき、ほら吹き弁護士の橋下が口先だけで立ち上げた維新の党がいいといえばそちらに。そして、権力のあるところに上手くすり寄る(風見鶏おばさん)の子分になる。
少し解説が長くなったが、我が家では、「あなた、今度の選挙で希望の党になんか入れるんじゃあないわよ」と念を押され、(そんなことしないよ)というと、「なに言ってんのよ都知事選で小池に入れたじゃない」と反撃された。そんな記憶は無いけどそうだったのかなぁ。
確かに「風」は止められないとも思うが、今度の選挙で、もし、希望の党とやらが躍進し、政権交代なんてことになったら、本当に日本人はバカだと思う。

探偵日記

9月 28

探偵日記 09月28日木曜日 雨のち曇り

夜半、雨の音を聞きながら考えてもしょうの無いことをあれこれ思いめぐらせ、ふと時間を見ると1時半だった。こりゃあまずいかな。と思いマイスリーを半分(2,5)飲む。目が覚めると7時。時々服用するせいか効きすぎるきらいがあり、一人で運転してゴルフに行く時などは決して飲まない。
調査の案件も色々だが、依頼人も十人十色。依頼する時は「お任せします。費用も仕方ないでしょうある程度は」なんて言っていながら、いざ報告し請求書を見せるとなんだかんだと文句をつける人も居れば、週末に報告して翌週の月曜日に振り込んでくれる人(会社)もある。中には「頼んでいない」なんて言う強者も居るが、僕がニッコリ笑うとそれ以上は言わない。

探偵日記

9月 27

探偵日記 09月27日水曜日 晴れ

今日は、午前10時に浅草橋の喫茶店で依頼人と会い報告がある。なのに、中央線が武蔵小金井で起きた人身事故の影響で不通。というメールが入った。仕方なく少し早めに出て各駅の総武線に乗る。すると、面談が終わって帰りのこと、今度は平井駅での人身事故で上下とも運転見合わせとの由。世を儚んだ自殺なのか、スマホに夢中になっての事故なのか分からないが、いずれにしても電車に轢かれたら痛いだろう。注射さえも怖い僕は決して出来ないことで、いくら困ろうと悩もうと飛び込んだりしない。否、進んで死のうなんて思わない。
昨夜は横浜の友人と会った。彼は、週3日透析をしているが、月1回出てくる。まず寿司をつまんで、「何処に行く?」と聞くと、安いスナックでいいじゃない。と言ってメトロプラザ1の何とかいう店へ。クラブに行こうって言うのかな。と思っていた僕は拍子抜けしたが、まあ手元不如意の折同意した。(ところで女性いるの?)と僕が聞くと、「ばあさんが何人か居るんじゃあないの」と友人。行ってみて驚いた。(まだ日本に居たのか)しかし向こうは大喜びで「ふくだオッパ~」と言って抱きついてくる。昔はちょっと可愛いママだったのに。ということは、僕も相当くたびれているに違いない。歌の好きな友人につられて何曲歌って11時過ぎ帰宅。あ~あ

探偵日記

9月 25

探偵日記 09月25日月曜日 晴れ

爽やかな秋晴れ。裏腹に僕は憂鬱。それでもずる休みするわけにはいかず事務所へ。
時の流れは疾風のごとき速さで過ぎてゆく。そして残るのは山のような後悔。昨日の日曜日、先日入った案件の現場を内偵した。某私鉄沿線の駅から数分。小洒落た住宅がそれ。見ると、夜逃げしたかのような佇まい。玄関周りに雑草が伸びている。シャッターも閉まっており人の気配はない。しかし、電気メーターは回転しており冷蔵庫の電源は入っているのだろう。その家は商店街から数メートルしか入っていないけれど騒音は気にならない。ただ、それとなく聞き込みをする対象が無い。斜め前の米屋で「いつ窺っても留守だけど引っ越されたのかな~」と聞くと、主人はその家の住人の名前も知らないありさま。世の中も変わった。僕が上京した昭和38年頃は、まずお米屋さんに挨拶に行ったものだ。例えば、区役所で印鑑登録しようとする場合、そのお米屋さんに保証人になってもらったものである。だから、当該住所の周辺の事情はお米屋さんは良く知っていた。

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9月 20

探偵日記 09月20日水曜日 曇り

今日も半日病院の待合室で過ごす。見回すと僕も含めジジババの大集合。さぞかし病院経営は儲かるだろうな。と、妙なところで感心する。しかも、みんな病院側の言いなりである。勿論、(客)の認識は無い。2時間近く待たせておきながら「お待たせしました」の一言も無い。待って当たり前という態度だ。年を取って気も長くなった。怒りもせずひたすら名前を呼ばれるのを待って、診察室に入って2~3分、「ハイお大事に」と言われ、処方箋を貰って帰る。
途中、ラーメンを食べて事務所へ。

探偵日記

9月 19

探偵日記 09月19日火曜日 晴れ

天気は良い。だけど心は晴れない。最近は何をやっても上手くいかない。何より体調の悪いことが大きい。明日も東京女子医大で検査。友人が僕の生年月日で占ってもらったら、3年後、ちょうどオリンピックの頃に大病するらしい。そうすると、オリンピックは病院のテレビで観ることになるのだろうか。また、仕事も早くやめたほうが良いとか、占い師は好きなことを言う。

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9月 15

探偵日記 09月15日金曜日 晴れ

千代田区の弁護士の紹介で新しい依頼人が来所の予定。09時30分、事務所に出て待つ。依頼人は10時少し前に来る。若い男性の相談で、離婚問題。体格も良くなかなかのイケメン。最近は、夫婦もそうだが親子関係など家族や親族に関する案件が多い。他人ならいざ知らず血を分けた肉親ですら気持ちが通じ合わない人が多い。特に理解できないのは、親を恨む、嫌う、無視する。その親がいなければ自分の存在が無いのになぜ?と思うが・・・・・親にしてみれば、感謝なんてしてもらわなくてもいいが、嫌悪される理由は無い。少し考えさせられる。

探偵日記

9月 14

探偵日記 09月14日木曜日 晴れ

一昨日と昨日疲れる2日間だった。まず一昨日、9時30分東京女子医大呼吸器内科へ。小1時間待って診察を受け処方箋を書いてもらう。ついでに質問をした。(先生、消化器内科の診察を受ける時って、紹介状が必要なんですか?)「いやこれから行ってみますか」ハイ。というわけで、11月、二つの検査を予約し、以後延々と15時半までかかった。16時、遅い昼食をすませて事務所へ。21時半、銀座のお寿司屋さんで顧問先のトップと会食。そのあとクラブへ。午前1時帰宅。翌朝05時半起床。友人を迎えに行ってゴルフ場へ。17時帰宅。バックを放り投げて、ふらふらと阿佐ヶ谷の街へ。居酒屋で夜食を済ませて20時半頃帰宅、すぐに就寝。
今朝はいつものように8時朝食。支度をして事務所へ。すると、事務の高ちゃんが「今うちのホームページを見たという人から(家出した奥さんの居所が知りたいって問い合わせが有りました)電話して下さい」と言う。(へ~おめでたい話じゃあないか)などと冗談を言いながら早速かけてみると「今電話に出れません」というメッセージが流れ、(先ほどお問い合わせいただいた探偵事務所です。ご連絡いただきたい)と、留守電を入れるが無しのつぶて。
あ~あと思っていると、別の顧問先の社長から携帯に電話が入り、世間話の後「前に調べてもらったS子のその後を調べてくれ」という依頼。もう2年以上前の調査だが、瞬時に美しいS子のことを思い出す。こんな状態なら「脳ドック」の検査は必要ないかな。

探偵日記

9月 11

探偵日記 09月11日月曜日 晴れ

1軒寄るところがあって、11時半に事務所へ。女性群が4人それぞれの机に座って仕事をしている。早速僕も机に向かう。報告書の整理もしなければならないが最近は根気がが続かなく、初めても適当なところで終わることが多い。但し、読書は違う。佳境に入ると下車駅の阿佐ヶ谷の椅子に腰かけ読むことが多い。今朝も、ご飯までの時間、読み止しのものを読み終えた。まあ、想像は出来ていたが確認しなければ落ち着かない。子供の頃、こんなに勉強をしっかりしていれば「探偵」になんかならなくても済んだのに。(後悔先に立たず)先人の言うことは正しい。

探偵日記

9月 06

探偵日記 09月06日水曜日 曇り

東京調査業協同組合、いってみれば東京の貧しい「探偵」たちの集まりである。専務理事の元、警視庁警視、理事長の僕、あと、理事5人。5人はいずれも一国一城の主である。(仕事が無い暇だ)(入ってくる仕事はいずれも厄介でけりがつかない)(開店休業状態だ)等々景気の良い話は出てこない。このたび、ある会社の1セクションで「探偵サイト」を新設し、担当者がその説明のため加わった。ネット事情に疎い僕は、なにかの足しになれば。程度の期待だったが、理事たちは(新味がない。サイトを立ち上げた側のメリットも無いだろう)というのが大方の意見だった。管理者は、全国5500社ある探偵社に会員登録をさせて(登録料、毎月の会費)で固定収入を上げ、その後、広告収入につなげたい。という目論見のようだ。ただ、集まった人たちの意見は「もうすでに10以上のサイトがあり、登録は無料」と言う。(じゃあそのサイトはどうやって収入を得るの?)僕が聞くと、「広告収入ですよ」とそっけない答え。無料で自社の紹介をしてくれるところがあるのに、有料じゃあかなわないだろう。他の人の弁「だから他社との違いを鮮明にすればいいんですよ」探偵はみな弁が立つ。じゃあみんな独自の努力をして事務所の発展を考えろよ。
時間が来て理事会は終了。そのあと食事会へ。

探偵日記

9月 05

探偵日記 09月05日火曜日 晴れ

爽やかな秋晴れ。10時過ぎ気持ち良く家を出た。今日は17時から組合の理事会があり、ネット上の広告関連の打ち合わせが主な議題で、制作会社の担当者も同席する。その昔、我々探偵はNTTのタウンページに頼らざるを得なかった。何しろ閉鎖的な業界の宣伝広告だから何でもアリ。とはいかなかった。探偵事務所は代理店のいうまま「電話帳」(職業別)に大小さまざまな広告を打って、ただひたすら事務所の電話が鳴るのを待つ日々だった。バブルがはじけた平成5.6年頃だったか僕の事務所もそういう営業の談話に勧誘されてダメ元で自社のホームページなるものを作ってみた。確か、100万円以上かかったと思う。結果は0 しかし、昨今、ネットの広告で凌いでいる事務所が多いと聞く。僕もそうだが、何か調べたいと思ったらパソコンか携帯を開く。そんな感じで探偵事務所を選ぶのは危険じゃあないか。と思うが、僕の考えは間違っているのかな。

探偵日記

9月 04

探偵日記 09月04日月曜日 小雨

9月最初の月曜日。小雨の中、9時過ぎに家を出る。10時前事務所着。
土曜日、東京女子医大病院の呼吸器内科で診察を受けた。2ケ月間、夏風邪だと思い薬局の薬やクリニックから貰う風の薬でしのいできたが、診察の結果、「喘息」の初期症状のようだった。まあ、最初は風邪だったのだろう。僕のようにアレルギーを持っているものはなりやすいらしい。考えてみれば、僕の姉は酷いアレルギーで蕎麦を食べると死に至る。お互いに山口県のうどんで育った僕たちは東京に来て初めて蕎麦を口にした。僕は何でもなく今は1日一食は蕎麦であることが多いが、姉は新婚旅行で伊勢志摩に行き、一泊目の旅館で出されたそば饅頭を食べて救急車を呼ぶ騒ぎになった。以来、蕎麦は一切口にしなかったのだが、或る日、ランチに冷麺を食べて死にはぐった。なんでも、器の底に微量のそば粉が付着していたらしい。医者曰く「貴女の場合うっかりじゃあすみませんよ」との由。その姉は喘息もひどく、二男もまた重症だった。父親も寒くなると足にじんましんが出来るなど家系的なものらしい。というわけで、痛風、糖尿、高血圧、鼻炎、に加えてまた一つ「喘息」が加わった。あ、もう一つ忘れてた、(無類の女好き)これもどうしょうもない大きな病気である。

探偵日記

9月 01

探偵日記 09月01日金曜日 曇り

09時に狸穴のホテルオークラで依頼人と面談の予定があり、早めの朝食を済ませ08時ちょうどに家を出る。昨日友人の歯科医と話をして、僕の症状は喘息ではないかと言われる。今までそんな兆候もなかったのに、この年になって急に?と聞くと、「元々アレルギーのある人は可能性がある」らしい。まあ、明日大学病院の呼吸内科で検査してもらうのではっきりするだろう。たんなる一過性の気管支炎だといいけど、と思う。今の我が家は賑やかだ。僕と、女房と、タイちゃんがそろってげふげふし、りぼんがまるで(うるさいわね~)とばかりに啼く。タイちゃんがもうすぐ16歳、りぼん23歳、僕73歳、女房71歳。まさに高齢一家である。
したがって、声が出ないので最近は歌も唄わない。それでも昨夜ちょこっと寄ってみた。案の定、高い音は苦しい。それでもみんな聞き惚れる。商売を間違ったか・・・

探偵日記

8月 29

探偵日記 08月29日火曜日 晴れ

予報では今日からまた暑くなる。ということだったが、朝家を出た時、(涼しい)と感じた。
今日は13時に来客があるのでキチンとスーツを着て、ネクタイもご依頼人からプレゼントされた(ボッテガ)を絞める。鏡に映った自分を見て納得する。
本日の打ち合わせの内容は、新たに始める「探偵」のサイトの立ち上げについて。きっと面白いものが出来ると思う。

探偵日記

8月 28

探偵日記 08月28日月曜日 晴れ

8月最後の週、随分凌ぎやすくなった。朝食の後、耳鼻咽喉科へ。診察を受けて、女子医大への紹介状を書いてもらう。まだ喉の奥は赤いらしく唾液の量も少し多いとか、それでも随分良くなったように感じる。ただ、朝夕急に咳き込み呼吸困難に陥るし、直後は声が出なくなる。多分加齢によるもので、気管が細くなっているのだと思うが、他の病気があれば嫌なので、呼吸器内科で検査してもらうつもりである。

探偵日記

8月 25

探偵日記 08月25日金曜日 晴れ

メチャクチャ暑い。クーラーがあんまり好きじゃあない僕は、朝食を終えて早々に支度をして事務所へ。明日の報告書を作って相談役とランチへ。弊社の相談役は、元警視庁の警視。2課で長年サンズイ(汚職や詐欺)を担当していた。もう40年近いお付き合いである。
昨夜、横浜に住んでいる友人と晩ごはんを食べた。僕より3歳年上。数年前患って、今は週3回透析を受ける生活。当然職も失った。すると、まるでその時を待っていたように妻から離婚を言い出された。さすがに、昭和ひとけた時代の男。(ああそうかい分かった)と二つ返事で応じ丸裸で家を出た。ところが日本はいい国だ。透析患者は1級の障害者に認定され、日々の生活の心配も無くなった。(毎日何してるの)と聞くと、「テレビを見てる」と言う。(ご飯は)と聞くと、「コンビニ弁当」とか。病気になった途端追い出す妻も妻だが、友人もそれなりの理由は分かっているようで、さほど恨みに思っている気配はない。じゃあ、僕がそうなったらどうするか?勿論彼と同様の対応をするだろうが、(朝ごはん)が心配である。配偶者=朝ごはん。というのも失礼な話だが、僕らの年代の男はめったに泣き言は言わない。(嘘)多分泣く。

探偵日記

8月 21

探偵日記 08月21日月曜日 曇り時々晴れ

今日は本当の月曜日、空模様はまだ大気が不安定とかで、今は晴れているけど安心はできない。
昨日は恒例のゴルフコンペ「サンサン会」欠席が多く3組で開催した。僕は相変わらず体調不良で、体に力が入らず肝心のアプローチとパットに苦しんだ。結局、優勝者とネットで10打差が付き3位。パーティ後、ステージもお休みして帰宅。
今朝は比較的体調も良く咳も出ない。治ったのかな?と思ったが、シャワーする時になって激しく咽て一時呼吸困難に陥った。あと数日クリニックでもらった薬を飲んで変化が無いようなら大学病院の呼吸器内科に行くつもりである。仕事も抱えている案件が全て膠着状態でやることなすことが上手くいかない。僕の運気が低迷しているのだろう。厄払いでもしてもらうか。

探偵日記

8月 17

探偵日記 08月17日木曜日 曇り

何だか月曜日のような気がする。久しぶりの事務所。体調も悪く愚図ぐずしたあげく、やっと決心して、11日帰郷の途に着いた。勿論指定も買っておらず、11時頃の(のぞみ)で、何台かやりすごせば自由席に乗れるだろう。と、安易に考えて東京駅に行って言葉を失う。駅構内はまさに立錐の余地もなく、牛歩で東海道新幹線の改札に到着。改札内のエスカレーター(故障かな)と思ったら否、そこが自由席を待つ人たちの列の末尾で動かない。というわけで、小倉まで、朝のラッシュ状態で飲まず食わずで5時間立ちっぱなし。
下関で同級生のN君にピックアップしてもらい、市内で夕飯を食べ30キロ離れた我が家に着く。玄関に鹿がいて、車のライトに驚いて雑木林の中に逃げ込む。過日、ウリ坊もいた。シャワーをして就寝。
翌朝、まだ涼しいうちにとお墓の掃除に行く。最近できたコンビニで軽く朝食を済ませ、帰りにまた立ち寄ってお昼を買って帰宅。往復6200歩。またシャワーして、テレビで高校野球観戦。16時、先に逝った後輩二人の家にお線香をあげに行き、17時半、同じく後輩のK君の家で同級生のN君を待って、7~8キロ離れたところにある焼肉店に行き夕飯。20時、帰宅。
翌13日、朝6時過ぎにN君の車でゴルフ場へ。同級生や地元の懐かしい人たちとのコンペを楽しむ。同級生のH君が優勝、僕は2位。パーティの後、N君に新下関まで送ってもらい新大阪行きの列車に乗る。広島で、同駅発ののぞみに乗り換えやっと座れた。19時半、ホテルに入る。久しぶりに心斎橋辺りに行って。と思ったが気が変わり、ホテルの中で、高いばかりでちっとも美味しくない食事をして就寝。
14日、バイキングの朝食をすませ、天王寺から新宮行の特急くろしおで紀伊勝浦へ。勿論立ったまま。内偵調査を行って、17時11分発の特急に乗る。名古屋を経由して東京へ。咳止めの薬を飲んでベッドの明かりを消したのがちょうど0時。この4日間、合計24時間近く電車に乗った計算になる。

探偵日記

8月 09

探偵日記 08月09日水曜日 晴れ

朝8時、朝食の時、NHKの天気予報を聞いているともう30度あるという。僕の平熱が35,4度くらいだから今日は体温を越える高温になりそうだ。こんな日は仕事なんかせず、冷房の効いた雀荘でポンチーと言っているに限る。なんて考えていたら事務所から電話があり、「〇×先生の紹介っていう人から電話がありました。」との由。そういえば数日前、弁護士事務所からそんなことを言ってたな。と思いだし、早速事務所で教えてくれた携帯に電話をする。その結果、15時に銀座の喫茶店で会う約束が出来た。僕は何とか13時ころにしたいと思っていたが、先方は少しづつ遅らせて15時ということになった。これで本日の中国語講座は欠席。

探偵日記

8月 08

探偵日記 08月08日火曜日 晴れ

台風一過、爽やかな朝だった。11時、依頼人と会うため築地まで行く。何時もの喫茶店でご夫婦と面談。ご主人は近い将来文化功労者として国に褒章されるほどの人である。敬意を抱いて言葉遣いに気をつけながら会話を進める。
12時30分、事務所に戻る。待ち人来たらず。大事な電話を待っているのだが待つのは長い。「探偵」は待つのが仕事だが、僕はあんまり気の長いほうではない。
病状は少しづつ快方に向かっているように感じられる。朝起きた時や就寝時、また、どうかすると酷く咳き込むがずいぶん楽になった。

探偵日記

8月 07

探偵日記 08月07日月曜日 晴れ

嵐の前の静寂。というか、束の間の晴れ間というか、今日は朝早くから30度近く、家を出るころにはもううだるような暑さだった。相変わらず咳き込むし熱っぽい。「事務所も出て来なくていいよ」と言ってくれるが、貧乏性の僕は家でじっとしてられない。10時過ぎ支度をして駅え。風邪というより気管支炎に近い状態で、急に咳込んで、その直後は声が出なくなる。数日後に帰郷の予定だが大丈夫かなと心配になる。墓参りもしなければならないし、幼友達の顔も見たい。ついこの間も一人亡くなり、会えるときに会っておきたい。とも思う。それにつけても(ふるさとがもう少し近かったら)と思うこの頃である。

探偵日記

8月 04

探偵日記 08月04日金曜日 曇り

やけにのろい台風で、途中スライスして日本の方に向かっているとか、そのせいですっきりとした天気にならず時々雨も降ったりする。13日、山口の郷里で同級生らとのゴルフコンペがある。去年は豪雨のため2ホール目ぐらいであがった。ゴルフを終え、大阪に仕事のため向うも強風の影響で、3時間ぐらい山口県内で立ち往生した。ことしはそんなことにならなければいいが。と思う。
今日は、地下鉄丸ノ内線の「本郷三丁目」駅で依頼人と落ち合い弁護士事務所に行った。事務所で行った不倫調査のアフターだ。僕だったら決して悩まないことだが、真面目な人は思い切り悩み考えるようで、改めて勉強させられた。(そんなに素行の悪い女房なんか叩き出してやればいいじゃん)と考えるのが僕だが、普通の人は、それでも最大限の努力をして家庭を守ろうとする。しかし、馬鹿な女はそんな夫を(うっとおしい)と思うようだ。では、何時に帰ろうが、男から意味深なレターが来ようが、決して嫌みもお言わず、にっこり笑って(お帰り、お疲れ様)と言ってやれば満足するのか。否、馬鹿な女はますます図に乗る。但し、僕の経験では(笑)

探偵日記

8月 02

探偵日記 08月02日水曜日 曇り

売薬から耳鼻咽喉科の薬に変えて2クール経過するが回復の兆しは無い。それほど悪化したとも思えないが、まだ激しく咳き込むと血痰がでるし治癒に向かっているとも思えない。夏風邪がこんなに厄介なのかとつくづく思う。73歳になって、病気を跳ね返す体力も気力も薄れているのだろうか。
探偵は色んな案件を扱うが、素行調査の場合、必ず大きな山場がある。不倫関係にあると思われるカップルが日々接触するのだがホテルに行くなどの決定的な場面が掴めない。契約の仕方も色々あって、50万円とか100万円というふうにネットで決められることもあれば、1日、1時間いくら。というように実際に稼働した状況で計算できる場合もある。では、後者の場合、調査を開始して1日で(動かぬ証拠)が掴めたらどうなるのか、僕の事務所の「報酬規定」どおりに計算すると、1日の基本料金プラス時間料金で、仮に、10時間ほど要したら、1時間15,000円だから200,000円プラス実費及び消費税ということになる。そうではなくて、一定の報酬額で決めた場合、仮に、100万円に設定しても長期間の調査になれば、1日数万円の報酬に終わってしまう。
僕はプロである。したがって、依頼人と面談して、マルヒが間違いなく不倫してることや、(このくらいの間隔で会うだろう)などの状況は把握できる。ところが、なかなかそのような場面を把握できない。否、その日に限って失尾(まかれること)しているのだ。これがいわゆる「山」で、一旦しくじると後が大変なのである。「反対車線でタクシーを拾われてしまって」と、調査員は言い訳をする。まあ、どうしても追えない状況もあるだろう。現場をよく知っている僕はそんなとき怒れない。
Uターンするために、一人の調査員が路上に寝そべったりした。遠い昔の意欲溢れる探偵の下らない自慢話である。

探偵日記

8月 01

探偵日記 08月01日火曜日 曇り

今朝起きて携帯を見ると「アップデートが完了しました」という表示があり、パスワードを入力せよ。という指示が来た。早速、娘がこしらえてくれたものを入力するが「間違ってます」という冷たい返事。以後、電話もメールも一切できず、11時、店の開くのを待ってドコモへ駆け込む。1時間数十分後やっと正常に使えるようになった。この間、メールが6本入っていた。ドコモでも右往左往して、結局アップルにいろいろ聞いて操作した挙句、(あれをしろこれをしろ)と言われて、指示に従ったつもりが間違って、先方のため息が聞こえそうな状況だった。係の女の子曰く「アップルは何かと難しいんですよ」と。やや非難めいた口調で言う。僕は良く分からないが純国産が良いのか。いずれにしても利便と不便は背中合わせである。

探偵日記

7月 31

探偵日記 07月31日月曜日 晴れ

朝から暑い日だ。今日の東京は34度まで上がるとか、まあ夏だから仕方ない。
今日で7月も終わり。まったくいいとこなしの月だった。否、むしろ悪いことばかりといい変えよう。特に体調は最悪ですでに2週間以上気管を患っている。したがって、歌う気にもならず晩御飯が済めば真っ直ぐ帰宅。こうしてだんだん老人の境地に入ってしまうのか。

探偵日記

7月 28

探偵日記 07月28日金曜日 曇り

今日も朝一番でクリニックへ。もう10日以上経過するが一向に回復しない。今年の夏風邪はしつこいいらしい。ただ、くしゃみと鼻水、咳だけで、体調全体はさほど悪化していないし、食欲もある。気分的に(飲みたくない、歌いたくない)のであって、要するに(病は気から)なのだ。
こうして事務所でぼんやりしていると、脈絡なく変なことを思い出す。数年前、やはり法律事務所を介して受件した案件だったが、依頼人の男性は体育会系のマッチョ。年齢は45歳ぐらいだろうか。交際している女性を調べてくれ。というものだった。何時も言うように僕は男性の意依頼人はあまり好きではない。(ただ最近はそうでもないが)聞いてみると2年ぐらい同棲し、妻との離婚話もやとけりがつき、さあ晴れて正式に夫婦になろうと思った矢先、バイバイされたらしい。その女性にとって、2年間は長かったようで、依頼人の「必ず離婚して君と一緒になる」という言葉が信じられなくなっていたようだ。
女性はアパートを出た後、実家に戻っていたのだが、お百度を踏んで説得しても「嫌だ」の一点張り。そこで、依頼人が考えたのは(他にいい人が出来たんじゃあないか)というもの。僕もまあそんなところかな。と思って調査を開始したが、予想通りいたいたいい人が。但し、男じゃあなくて××だった。僕は心から同情した。