探偵日記 03月30日木曜日 晴れ
1週間ぶりのブログ。何が。というわけではないが何となく気忙しく、毎日のようにパソコンに向かってはいるが、報告書やその他の事情でその気になれなかった。まず第一に、弊社の報告書で、夫の不倫相手に対する「損害賠償請求」の裁判で、原告(依頼人)が敗訴となった。互いが交わした愛を語る山のようなメール。その後の調査。マルヒは周囲を気にしながら不倫相手の住むマンションへ。報告書には、マンションのオートロックを解除してもらって入館し、エレベーターで当該フロアへ赴くマルヒの写真。翌朝、マンションの裏口からキョロキョロと周囲を見回しながら、勿論入った時と同じ服装で出てくるところの写真を添付。繰り返すこと4度。相手女性の身元調査も行い提出した。(多分これで大丈夫でしょう)50年にわたる経験からそのように言った。弁護士も「これいける」と判断して臨んだが、結果は(不倫とは推認できない。仮にそうであっても、マルヒ夫婦はすでに崩壊しており賠償請求の理由にはならない。)多分東大でであろう女性裁判官は、何をとち狂ったかこんな判決を出した。オーマイガー依頼人ならずともそう嘆きたくなる。世の男性諸君に告ぐ、「わが国では、妻子を捨てて家出し3か月経過すれば夫婦ではなくなるんだって」この裁判で、被告代理人の弁護士は、「確かにマンションに行き彼女の部屋を訪問しました。だけど、探偵が現場を離れた数分後退室した。」じゃあ、同じ服装で早朝キョロキョロしながら出てきたことに対しては?「探偵が現場で張り込みを開始する数分前に訪問した」と。甲00号証とした証拠資料の弊社報告書を見て、下品で狡猾な、頭の良い弁護士が組み立てた反論がまかりとおったのである。嘘も大きい声で100回言えば真実に変わるらしい。クリスチャンだという不倫相手の女性、大切な妻と可愛い二人の子供を放り出すためなりふり構わず弁護士の作戦を良しとした男。三人は今頃どこかで大笑いしながら乾杯しているのか。神様、この人たちに愛に満ちた思し召しを。アーメン。