探偵日記 12月04日月曜日 晴れ
今は晴れているが、夕方から場所によって雨が降る。そんな天気予報だった。
実質今日から3週間で業務的には終わる。しかしこの間も、忘年会の予定などが入り仕事のスケジュールが阻まれ、気ばかり急いて成果が上がらない師走に突入した。
昨日の日曜日、特に予定も無かったのでゆっくりしようと思っていたら、携帯に着信があって、出てみると前に一度会った人。「ちょっと相談したいことがある」との由。大急ぎでシャワーして新宿の喫茶店へ。まあ、若くて素敵な女性だから嫌々ではなく、かといって心弾ませて。というほどではないが勇んで出かけた。というふうに、探偵はいつ何時お呼びがかかるか分からない。僕のようにじっとしていられない性分の人間にとって「天職」かもしれない。夜はお定まりのカラオケスナックで大騒ぎ。証書二日酔い気味だ。
結婚 6
男女の間で「結婚」に絡む様々な状況や経緯があるが、最も多いのが、家庭を持つ男性と交際し、結果的に成就せずトラブルに発展するケースだろう。僕などもバーやクラブでホステスを口説くが、決して未婚とは言わない。ほんの短い独身の時でさえ、会話の端端に、いかにも家庭があるようなセリフを交えた。少々性格が悪いやりかただが、最低の防御はしておいた。それでも勘違いして結婚を迫られたことが何回かある。無防備な男性で最も多いのが(女房と別れて君と一緒になる)と、出来もしない約束をする。或いはすでに離婚している。ように装う。僕の知人で、最初から(独身)と公言して口説く奴も居た。まあ、実際に独身だったとしても、付き合ってゆくうちに、結婚までの気持ちにならない場合もある。そうすると女性は(騙された)と言うのである。ーーーーーーーー