探偵日記 09月24日火曜日 晴
先週、先々週と3連休が2度続き、継続中の案件も一時休む羽目になった。それでなくとも稼働日数の少ない9月であり、月末が怖い。またまた、こんなことを書くと「時代が違う」と反論されるかもしれないが、調査員の質の低下は目を覆うばかり。「探偵」などと気取っていないでコンビニの店員か蕎麦屋の出前持ちにでもなったら。といいたい輩が多い。僕だって決して優秀な調査員ではなかったが、少なくとも意識だけは高かったように記憶する。どこが違うのか暫し考えてみた。今の若い調査員には、思考力と闘争心、滅私奉公とまではいわないが、依頼人に尽くす心が欠如しているように思う。僕は常々、「金と女は追えば逃げる」と思っているし、若い人にもそう教えている。しかし、これが大きな間違いだったことに気づいた。なぜならば、今の若い人たちは、お金も女性も必要ないのではないだろうか。普通に勤めていれば決まった給料は貰えるし、ガールフレンドがいなくてもさほど淋しくない。面白いゲームも沢山有るらしいから。俗に(怒ればすねるし、殴れば泣く、殺しでもしようものなら化けて出てくる)殴るとか殺すとかは冗談だと思って読んでもらいたいし、僕はこれまで女性を殴ったことは一度もない。ただの言葉の揶揄ではあるが、最近の男はこれに当てはまる。若い頃の僕は、上の人に言われなくても疑問に思ったことは徹底的に追求したし、失敗した現場には何度も足を運んだものだ。今の若い人は言われなければ一歩も動かないし、言われてもやらない。
まあ、週の初めからこんな愚痴を言う僕も落ちこぼれだが・・・