探偵日記 5月24日土曜日晴れ
昨夜は、歌舞伎町の「しゃぶ叙」で新入社員の歓迎会を行った。まだ1ヶ月も経っていないがなかなか見所があり、上手く育てば調査員としてはある程度のレベルに行くだろう。若い人の将来を想像するのは楽しいことである。自分もそんな時代があり周囲の先輩や上司は今の僕と同じ目で見ていてくれたのかもしれない。さぞかし生意気な若造だったと思われていたこととおもうが、半面期待もされていたようだ。初めて入った神田の「東京探偵事務所」のN所長が(福田はいずれ独立するだろう)と言ったとか言わないとか同僚のK君に聞いた。僕より少しあとに独立したK君も元気でやっている。N所長は人を育てるのが上手かったのか、大勢の同僚や後輩が今でも都内のあちこちで開業している。
振り返って、自分はどうなのか。言えることは人を育てるのはからっきしダメで、みんな勝手に独立していった。S君、Y君、N君、W君、N君、K君、途中、商売換えをしたものもいるが、十数人がTDAを巣立っていった。今は、長男も小社の所長となって孤軍奮闘している。新しく入ったM君は、彼が面接して採用を決めた人である。何とかなって所長に自信をもって欲しいものだ。
今日は床屋さんに行って、そのあと伊勢丹でお買い物。例によって、グレープフルーツ、梅干、佃煮、ついでに自分のパンツも。