探偵日記

探偵日記 02月13日木曜日 雨のち晴れ

朝9時、田無までゴルフの練習に行った。中央線で武蔵境まで行き、タクシーで向かう。予想に反し2500円もかかった。練習を終え、帰りは練習場の送迎バスで花小金井まで行き、西武新宿線で「上石神井」経由、バスで帰宅。高い練習になった。シャワーの後依頼人に連絡すると「15時新宿で」と言われ、報告書を持って新宿へ。その後、雀荘で半荘2回やって、17時、銀座。顧問先の人と会って食事。21時に分かれて帰宅。嘘、駅について気が変わり、行きつけのカラオケスナック「K」へ。0時、本当に帰宅した。

新宿・犬鳴探偵事務所 2-13

彼の申し出は他の理事たちから(趣旨が違う)と反論された。犬鳴は思った。みんなが賛成しても到底出せなかっただろうと。しかし、当時は(ずいぶん羽振りのいい奴だな)と、羨望のまなざしで見ていた。いわゆる(隣の芝生・・)というやつである。
(ああ、あれですか、イヤ、僕も正式に引き受けたわけじゃあないし、その奥さんもカッとして口走っただけでしょう。)と返したが、ちょっと先輩に失礼かなと思い直し、(先輩、なんかいい方法あるんですか)と、余韻を持たせた。暗に、場合によっては頼むかもしれない。と言ったのだ。彼は、犬鳴の言葉から、(勇み足だったかな)と、反省した様子で、「まあ、ないことはないが」と、口を濁し、その後、当たり障りのない話をして電話を切った。阿吽の呼吸。というやつだろう。彼は、犬鳴の反応で、犬鳴に電話したことを後悔したかもしれず、犬鳴も(まいったな)と思ったが、彼とその後の付き合いで何ら支障することにはならなかった。
勿論犬鳴もそんな危険なことするつもりはみじんもなく、ましてや、第三者を巻き込むことも考えていなかった。ただ、犬鳴なりの考えもあって、今度マルヒと会ったらある方針を提案するつもりでいた。そして、夫人にも、(これで納得してもらうしかない。)とも思っていた)・・・・