探偵日記 1月20日水曜日 晴れ
今朝は5時前に起こされ、まだ暗い寒空の中散歩した。お犬様の都合というか気まぐれで否応無く起きなければならない。ああ、嫌だ嫌だ。と、思いつつ、彼の嬉しそうに歩く姿を見ていると(しゃあないか)と微笑んでしまう。家を出る時、隣室を覗いて見ると、ベッドのお布団にもぐって、まるで人間のように頭を枕に乗せて横になっている。(じゃあ行ってくるね)と声をかけると、無言で僕を見ていた。ああして、誰かが帰って来るまで一日中寝ているのだろうか。唯一の楽しみが(散歩)ならば、明日から喜んで付き合ってやろう。彼ももう14歳。人間で言えば僕と同じ様な老犬である。癒された分だけ労わってあげよう。