探偵日記

探偵日記 3月28日金曜日晴れ

昨日は氷雨の中、府中の試験場で1日缶詰になった。理由は、1月11日、東北自動車道の蓮田サービスエリア手前で、スピード違反のカメラに撮られたことによる。この日、30日の免許停止の行政処分を受け、29日短縮するための講習を受けたのだ。実に25年ぶりの免停である。若いとき、といっても40歳の頃まで始末の悪い人間だった。スピード違反、酒気帯び、駐車違反等を繰り返し、ある警察官に「東京にウン百万人免許を持っている人が居るけど、お前みたいな悪質な奴は初めてだ」などと言われ、頭に来た僕は、日本の運転免許証を捨て、すぐにロスに赴き、米国の免許を取得した。以来、1年に一度書き換えのために渡米したものだった。約8年間、国際免許で運転したが、不思議なことに、まったくと言ってよいほど違反をしなくなった。否、違反を犯したが摘発されなかったといったほうが正しい。国際免許に変わって暫くした或る日、その有効性を確認するべくわざと違反をしてみた。場所は茨城県の常磐自動車道。前を走るパトカーを猛烈なスピードで追い越してやった。

案の定と言うか当然ながらパトカーが追いかけてきた。停車を命じられた僕は路側帯に停車。「免許証と車検証を持って下りなさい」と言われ、パトカーの後部座席に移り(ハイ)と言って免許証を渡す。二人のおまわりさんが問答している。年かさの警官「これなんだべ」僕(これは北朝鮮以外の国で運転できる免許証です)しかし、彼らには納得できないらしく「もういいから行ってくれ」と言う。また別の日、日本酒をしこたま飲んで帰路、家の近くまで帰ると一斉取締りを行っている。近づいてきた警官に免許証を見せると「ご苦労様です」って。なんじゃそれ。しかし、今考えると事故を起こさなくて本当に良かった。この頃、北陸道で210キロ出したこともある。まったく、馬鹿は死ななきゃァ治らない。

平成8年、法律が変わり国際免許でも罰せられることになった。もうこの神器は使い物にならない。意を決し教習所に通い現在の免許を取得したが、以来、今回の違反まで、安全運転を心得ている。

今日はメチャクチャ暖かい。明日は更に気温が上昇し夏日になるとか。いよいよ僕の季節がやってくる。