探偵日記 3月26日水曜日曇りのち雨とか
昨夜は内偵（内偵とは主に聞き込みだが、昨日は客を装ってキャバクラに潜入）の仕事で、埼玉県の西川口という町に行った。駅前の焼き鳥屋で下地を入れ目的の店へ。給料日だというのに客は僕一人。何とも落ち着かない気分で、それでも若い女の子を笑わせ、大いに盛り上がった。と思っているのは僕だけか。それでも一定の成果は上がった。次に行ったら歓迎されるはずだ。というのも、横に座った相撲取りみたいな女の子に、車と家とゴルフ道具一式プレゼントする約束をしたから。その子の名前は（明菜）という。ずいぶん太ったな～、最近はテレビにも出ないけど。などと言って喜ばれた。彼女は、この冴えない老人が、実は世界でも有名なコナンだとは夢にも思わないだろう。ヒッヒッヒ。
あまり長くいると料金が高くなる（所長）と注意されていたので、キッチリ1時間で切り上げたが、呼び込みの言う金額の3倍取られた。帰りは赤羽で湘南ライナーに乗り換え、新宿から中央線で阿佐ヶ谷へ。午後11時10分。天国に一番近いスナック「ほろよい」にちょこっと寄ったら、客が誰もおらずかえるに帰れない。結果、帰宅が午前2時。静かに鍵を開け足音がしないように忍び込んだが、りぼん（まだ生きている3番目のネコ）が目ざとく僕を見つけ（ニヤーァン）とお出迎え。なぜなぜしろというので、ひとしきり頭や喉をなぜて寝室へ。
という次第で、今朝は定刻に起きて朝食は摂ったものの、二度寝して10時過ぎに家を出る。帰る頃は雨だというので車で事務所へ。新宿御苑の駐車場に停めて御苑を覗くと桜がちらほら咲き始めている。駐車場の係員が言う「これから1ヶ月は地獄の忙しさになる」らしい。僕も妙齢の美女と千鳥が淵なぞ歩いてみたいものだ。