探偵日記

探偵日記 11月22日火曜日 晴れ

朝4時50分、タイちゃんが(ワン)と一声吠える。少し前から目が覚めていた僕は、毎度のことながら、やれやれと思いながら起きる。長い廊下を歩き(うそ、5歩で行ける)隣の部屋を開ける。5時、外は雨。傘をさして高架下へ。25分で散歩終了。手を洗ったり水を飲んだ後ベッドにもぐりこんだ途端グラっときた。少し大きいなと思ったら震度3という。いっそのこと15ぐらいのやつが来ればさっぱりするか。
11時、事務所へ。

ロマンチックな恋の結末 14

女性がしきりに昨夜来れなかったことの言い訳をし謝っている。マルヒは「ああそう。それは大変だったね。さあさあシャワー浴びていらっしゃい」と急かし、女性は浴室に入ったらしい。間もなくテレビの音に混じってシャワーの音も聞こえた。女性がマルヒに話した内容によると、夫の状態が悪くなり出るに出れなかった。と言う。これで、女性に夫が居ること、その夫は長く患っていること。などが推測された。夫が家に居れば泊まることは無いだろう。Oがホテルの駐車場に行くと、新たに、いかにも女性が乗りそうな秋田ナンバーの軽自動車が駐車されていた。この後、隣室で繰り広げられる痴態をテープに収め、女性の帰宅を確認すれば調査の9割は終了する。

シャワーを終えた女性を迎え戦闘開始。ベッドのきしむ音に加え二人の睦言に続いて喘ぎ声が入る。ほとんどの人が男女のSEXをじかに見ることは無いだろうし、よほど変態のマニアでない限り声を聞くこともないだろう。その点、探偵はこんな役得がある。3人は神妙な面持ちで聞き入った。----------------