探偵日記 11月21日月曜日 曇り
昨日の日曜日は「サンサン会」の日。身内の不幸や仕事の関係で参加できない人が2人出て、総勢12名3組のコンペになった。スタート前までは霧が出て、どうなることか気に病んだが、その後は風も無く絶好のゴルフ日和。優勝者は風で数日寝込んだというFさん。といっても勿論僕ではない。準優勝も無印のHさん。馬券は4-8で、大穴。それをゲットしたTさんの奢りで二次会は駅前のスナック「みさほ」へ。秋田出身のハチャメチャなママに、うるせーとか、おめえ、もう来るな帰れ。などと言われながら数曲づつ歌って帰宅。(口は悪いが気持ちは良い)ママだとか。でも知らない人は怒り出すかも。
ロマンチックな恋の結末 13
夜になった。マルヒは早めの夕食を済ませ部屋に閉じこもっている。調査員らは206号室に集まって、やがて訪れるであろうマルヒの不倫相手を思い描きながら興味津々といった感じで待っている。探偵がもっとも緊張する場面だ。Oが、「あのジジイの相手じゃあしれてるよな~」と言えば、Nが「お前たち、男は顔形じゃあねえぞ。」(うちのボスを見てみな)と言ったかどうかわからないが、さすが年上だけあって経験も豊富なNがOを窘める。隣は、今か今かと気もそぞろ。こっちは緊張の中にも和気藹々と楽しく待っている。
午後6時05分、廊下を忍びやかに歩く音がして、205号室が小さくノックされた。マルヒは飛びつくように部屋のドアを開け、大きな声で「ありがとう良く来たね」と言って女性を招き入れる。Nは録音機のスイッチを確認し集音マイクを耳に当てる。----------