探偵日記

探偵日記 03月25日 日曜日 晴れ

休日の今日、前々から気になっていた姉の墓参に行った。昭和16年、朝鮮の京城(今のソウル)で生まれた僕の3歳上の姉。さらに3歳上に兄が居て、姉と僕の間にもう一人男の子がいたが早世したらしい。昭和20年10月、引き揚げ山口県で育った。出来の良い姉で、山口県下では最もレベルの高い女子高に進み、その後上京して青山を卒業。数年のOL生活の後、葛飾区で手広くス-パーを経営する家の長男と結婚、二人の男児をもうけた。夫は、家業を嫌い弟に譲って日産自動車のセールスとなっていたが、成績も良く私生活も超の付く真面目人間。姉は良く(全く面白みのない人)と、ぼやいていたが、少なくとも生活のの苦労も無く、後年は気ままに海外旅行を良くしていたから、まあまあ幸せな人生だったように思う。67歳、癌で亡くなったが、あまりにも早すぎた。3歳下の僕が今74歳だからもう少し長生きしてもらいたかった。姉とは僕が探偵になってからいっそう深く交わい、特に、事務所を持ってから30年余り経理を見てもらった。夫と真逆なチャランポランな僕をはらはらしながら見守ってくれた。いい人は早く死ぬ。(合掌)