探偵日記 09月14日金曜日 雨時々曇り
「七人の奇妙な依頼人」「探偵稼業」と2冊続けて出版したがその後が続かない。家族や周囲では（もう１冊出したらとか、次はまだですか）と言われるが、残念ながら声をかけてくれる出版社が無い。自費出版であれば何時でも何処でもOKなのだが、できれば普通の形で出したいし、自費では肝心の金も無い。今温めている原稿はいくつかあるがその中の一つ「新宿・犬鳴探偵事務所」を切望している。探偵事務所の所長犬鳴は僕のこと。山陰の小さな小さな漁村から上京した犬鳴の生い立ちと故郷の描写からスタートする。
僕の故郷、山口県の山陰は日本海に面した過疎の町ばかり。しかし、人情は素朴で人と争ってもすぐに引くほうで、こてんぱにやっつけて満足するような人種は少ない。そんな中で犬鳴は理想的な「探偵」を求め今に至っている。弱虫で貧乏で泣き虫で・・・・