探偵日記

探偵日記 04月05日金曜日 晴

今日は事務所に早く出る日、と、決まっているわけではないが、昨夜夕食の後、21時に就寝。10時間たっぷりやすんだから気持ちよく目覚め、じゃあ早く行くべ。と思っただけ。(笑)
事務所に着いてFAXの着信を見るがまだ来ていない。相当ずぼらな人なんだろうと改めて評価する。まあしかし、そんな職業だから仕方ないか、とも思う。人は大なり小なり職業によって形成される。刑事は刑事の目になるし、探偵もまた似て非なる目つきをするものである。僕は、初めての雀荘に出入りすると、最初は刑事かな。と、警戒される。次に、ヤクザ、決して普通のサラリーマンとは思われない。飲み屋なでも同様である。昔、体格がよくヘアースタイルがパンチパーマという調査員がいて、調子のよい男だった。それで僕も歌舞伎町のクラブによく連れて行ったものだが、その調査員が何を勘違いしたか、僕がトイレに立つと、ホステスが用意したおしぼりをもってトイレの前に待機し、僕が出ると恭しくおしぼりを差し出す。そんなわけで、ホステスや黒服も僕をその筋の人間と勘違いしてしまった。数年後、地元阿佐ヶ谷の飲み屋街を家族と歩いていた時、当時。歌舞伎町で、良く同じ店で遭遇していた本物のヤクザさんとバッタリ。すると、その人が(お疲れ様です)と馬鹿丁寧にあいさつしたから大変。娘まで「お父さんってヤクザなの?」と言って恐々と僕を見た。そんなわけねえだろう。