探偵日記 09月30日月曜日 晴
9月も今日で終わり。戦争のような忙しさも終わりまたもとの静かな日々が戻ってきた。少々寂しい気もするが貧乏探偵事務所としてはふさわしいというか平常な状態といえよう。
今朝、郷里の先輩とランチの約束をした。彼はいわゆる業界人で、その昔、横浜銀蝿の嵐や、島田陽子のマネージャーをしていたこともある。今は名もない(失礼)プロダクションの社長である。その世界に長いこともあって、在京のテレビ局はフリーパスだという。
待ち合わせの約束をするとき、「渋谷でどう?」と言われハタと困った。僕は新宿オンリーで、他はあまりよく知らない。暫し考えた後、(ハチ公の前)と言うと、先輩は「いや、あそこは混むから交番の前にしよう」というので、結局、交番に決まった。お互いもう60年近く東京にいるのにこの体たらく、お上りさんそのままである。