探偵日記 06月14日 日曜日 雨
秩父まで行った。記憶にある限りでは2度目。一度目は大昔、ガールフレンドと川下りをしたと思う。そして今日、兄で元歌手の「宮本二郎」こと、「福田捷」(フクダトシ)の納骨に参列した。
場所は(秩父聖地霊園公園墓地)手を合わせながら、ああ、朝鮮で生まれ埼玉県の山に眠るのか。人の人生は予測もつかず前もって決められないものだが、兄も、こんなところが終の棲家になるとは夢にも思わなかっただろう。僕たち兄弟(兄兄姉の4人)の父は64歳で、母は79歳で亡くなった。兄は父を18年、母を3年越えた。僕は父を12年、母までまだ3年ある。2番目の兄勝も姉の紀代も亡くなり僕だけ取り残された。ヘビースモーカーで、コーヒーを飲むとき砂糖をスプーンで10杯も入れる兄よりは長生きするだろうから、福田家で一番長生きするはずだ。
喪主の甥が(これ)と言ってくれた形見。兄が生前CDを作っていたらしい。何時かしみじみ聞くことになるだろう。石原裕次郎のそっくりさん(声が)で売った兄だが歌そのものは裕ちゃんより上手かったと思う。
探偵事務所の話、今日も調査員は不倫調査の尾行。ご多分に漏れずマルヒは超若い女の子とホテルに入った。そいえば兄も超ロリコンだった。天国には若い女性は少ないだろう。可愛そうに・・・・