探偵日記


2021・06・11 金曜日 晴




真夏日が続く。北海道が30℃超えというから地球の温暖化がかなりのスピードで進んでいるのだろう。僕は寒い冬は苦手だが暑いのは平気でゴルフの調子も上がってくる。気象予報士は「こまめに水分を取り涼しいところでお過ごしください」というが、探偵はそんな結構な身分ではない。それで、若い頃のことを思い出した。2月の寒い日、張込を開始した時はまだ降ってなかった雪が落ちてきた。次第に量を増しやがて大雪になった。勤務先の探偵事務所をずる休みして仲間とアルバイトの尾行調査に加わったのだが、マルヒの家が細い路地の奥にあって車を停めておけず「立張り」(立って張り込むこと)である。我々3人は一人づつ1時間交代で張り込むことにし、あとの2人は近くの喫茶店で待機。しかし、ものの15分も経つと傘を持つ手は痺れ、生来の怠け者の僕は(もうお金なんかいらないからや~めた)と言って、交代の時(悪いけど俺抜けるわ)と言った。しかし、年上の奴に「ふくちゃん俺たちプロだろう」と説得され張込は継続された。( ノД`)シクシク…