2023・05・29 月曜日 ☂
☂僕の大嫌いな😢僕の養母はちゃらんぽらんな人で、雨の日は(ター坊今日は学校休め)と言ってくれた。僕的にはちっちゃな家でおばさんとわけの分からない会話をするより学校のほうがいい。と思うのだが、おばさんのおへそが曲がるとご飯を作ってくれなくなる心配もあって、勿論、それほど学校に行きたいわけじゃあないので二つ返事で休むことを承諾した。だから、雨の日は必ずと言っていいほど叔母を思い出す。それで、じゃあ家で何をするかというとこたつの上で花札だ。叔母は若い頃看護婦だったが、酒好きで一時期、売れない役者と同棲していたこともあるらしい。結局その大根役者にフラレ、以後男嫌いになり40歳の時、自分の妹が捨てた僕を引き取って山口県の片田舎で一生を終えた。話好きで、昔話を面白おかしく話してくれ、興に乗ると(酒が入ると)歌も良く歌った。僕が懐メロを好むのは叔母のせいである。だから、二人の関係は甥と叔母であり、或る時は教師、またある時は同志となった。教師の叔母は、特に、人の機微や善悪、道徳など僕が成人してから必要なことを教えてくれた。しかし、その叔母が死んでもう50年、はっきり言えることは、その叔母の期待は完ぺきに裏切った。