探偵日記


2023・12・05 火曜日 🌥




寒いのでコートを着て家を出る。まず、大手町の某社へ。弁護士事務所の紹介を受けて初めて訪問。1時間もあれば大丈夫だろう。と、思っていたが、受付の前に着いたのは5分前だった。(;^_^A取締役のTさんとお会いして受件。「急ぐ」と言われ早速調査員と打ち合わせのため事務所に戻る。なんて書くと、随分忙しそうの思われるがそうではない。これが「師走」特有の慌ただしさのんだろう。




バブル紳士の調査依頼 20




今回の案件では独特な世界の人たちを多く知った。中には仕手株の大物や稀代の女性詐欺師など。そして僕を含めて会長に群がる大勢の寄生虫のような男たち。しかし、会長に雇われた数名の弁護士先生など。その中で、今でも僕を使ってくださる先生もいる。                           やがて、支店長代理のMに、懲役11年の実刑判決が言い渡された。司法取引に応じていたMは、その瞬間(エッ)という顔をした。恐らく仲間を売ったのだから大幅に減刑されるはず。と、期待していたようだった。まさに、国家(検事)に裏切られた。と思ったに違いない。そうして、Mは長期刑が行く千葉刑務所に収監され、会長も極刑に近い14年が言い渡され和歌山刑務所へ。人妻を愛人にした白木は10年を打たれ新潟刑務所へとそれぞれ流刑となった。そして、探偵の犬鳴は相変わらず貧乏事務所にしがみついている。・・・・・(了)