2024・04・05 金曜日 🌥ときどき霧雨
3日水曜日、銀座の法律事務所、4日、過去のご依頼人からの紹介で立川のご婦人宅を訪問する。2件とも受件するが、法律事務所の方は弁護士、ご依頼人の間に、関係者という第三者が絡んでおり、何となくスムーズに進まない感じであった。
空飛ぶ依頼人 8
一度自殺に失敗すると、もう二度とやらない。といわれるが、そうでもない経験をしている僕は、慎重に、且つ、熱心に、お金持ちのご夫人と頻繁に連絡を取り、可能な限り面談するようにした。また、男の僕より女性の方が色々話しやすいだろうと考え、女性調査員のKに対応を任せることにした。すると、そのご夫人とKの相性が良かったらしく、以後、僕を飛び越えKとやり取りするようになり、それはそれでうまく進んだ。それと、僕は依頼人に費用の話をするのが苦手だが、事務所の経営と無関係なKは、臆さず、調査の報告をしながらしっかり費用も集金してくれた。 実際の調査は、詳細には書けないが、かなり大胆な手法も加え、その都度結果を知らせるのだが、夫人は大喜びして、毎日のようにKと連絡を取り合い、時には晩ご飯を一緒にすることもあるらしい。マルヒの夫は勿論そんなことは露知らず、日々の生活に思いがけないようなアクシデントが生じたり、愛人のホステスとの間も、何となくしっくりいかなくなって、イラついている様子が我々にも伝わってきた。経営する会社に何度も国税の査察が入ったり、折角愛人と計画した海外旅行も直前にとん挫する。少しづつ色あせてゆく二人の様子に夫人は大満足するのだが・・・・・