探偵日記

探偵日記 12月06日金曜日晴れ

今日まで暖かいという。さもありなん昨日も絶好のゴルフ日和だった。埼玉県飯能市にある「飯能くすのきCC」でプレーしたが、微風快晴の中、普段は90前後で回るパートナー達なのに全員散々な成績だった。体調も良く良いコンデションでもそういうことはある。明日から寒くなるというのに、8日(日曜日)ホームコースで月例がありノミネートしてある。ただ、昨日のようなスコアだと恥をかく結果となるので少々気が重い。

僕は学生時代卓球の選手だった。中学生の頃、気の多い僕は色んな部に入った。柔道、寝技で気を失いかけて辞める。剣道、これは少し続いたが、冬、小手を取られたときの痛さはたまらなかった。野球、ゴロを捕り損ねてボールが顔を直撃、こんな野蛮なスポーツは性にあわない。バレー、突き指をして1日で退部。テニス、当時のテニス部はおりこうさんばっかりで、部員は皆金持ちの子供ばかり。のような気がして躊躇した。というより、僕の入部を拒否する空気を感じた。何故ならば、番長目前でやや不良がかっていた頃だった。「卓球」もやしみたいな奴ばっかりで馬鹿にしていたが、やってみると意外にも嵌ってしまった。ギッチョの僕が左サイドから右端に打ち込むストレートは、右の選手は打ち返せない。という次第で、2年生の終わりには部長になり、もやしを束ねることになった。

僕は、練習より本番に強かった。普段、絶対に適わなかったIという奴が居たがIは、もの凄くプレッシャーに弱く、公式戦では必ず僕が勝った。ゴルフを始めて間もない頃、大きなコンペに参加して、全く初対面の人3人と同じ組で回った。最終ホールのパー4。2打目がグリーン奥のラフへ。ここまで36、これを入れれば夢にまで見た39。ゴルフをやらない人には理解できないだろうが、40と39では世界が違うぐらいの差があるものだ。グリーン奥からのパットはいかにも速そうな下りで、しかも微妙なアンジュレーション。僕は、クラブのホステスのお尻をさわるような(断っておくが僕は今までそんなことは一度もしたことはない)微妙なタッチでころがしたら、キャディも大袈裟に褒めるぐらいのナイスイン。コースは稲取CC。だから僕は実戦に強い、と思う。

明日、午後1時、僕の事務所とは関係のない(債権者会議)を、事務所で開くことになっている。詐欺グループの会社が偽装(じゃあなくて、計画通りに)倒産して、多くの会社が困って居ると思い呼びかけてみた。予想に反して問い合わせてきた会社は5社だけ、他に、近所のお酒屋さんも100万円余り焦げついていた。11月11日から僅か1週間で、ビール、ウイスキー、シャンパン、など。グループの5~6人で飲めるはずもないから、例によって叩き売ったのだろうか。或いは、主犯格の男の彼女がホステス風だったので、その店に売りつけたのか。とにかくセコイ連中で、何でもかんでも仕入れてお金にしている。中には、2000万円以上の被害に遭った会社もあって心から同情したい。