探偵日記 12月13日金曜日晴れ
今日は西洋風に言うと（13日の金曜日）良くないことが起きる日といわれている。カレンダーを見ると9月の第二金曜日も13日だ。手帳を見ると予定欄は空白、何事もなかった平穏な一日だったようだ。僕は信仰心もなく迷信などに捉われない人間だが、唯一、麻雀の前に余計な出費をしないよう心がけている。逆に、思わぬ収入があると大概勝っているように思う。歌舞伎町に中央通というのがある。コマに突き当たる大き目の路といえば分るだろう。その左側に「集」というちょっと洒落た喫茶店がある。某実の土曜日、雀荘に行くのは少し早いかな。と思い、（コーヒーでも飲んでゆこう）と入って30分ほど時間を潰し雀荘に行った。その日、皆が（どうしたの？）と呆れるぐらい大勝したのだが、以来、集でお茶した日は何となく良いことがある。たまたまかな（笑）
今朝も仕度を済ませて早めに出勤。10時には事務所に着いた。報告書と請求書を作成しなければならない。報告書には、「三日天下といわれた明智光秀が亀山城に戻り、愛宕神社に祈願した後、1万数千の兵を集め挙兵、あの有名な（敵は本能寺にあり）と言ったかどうか分らないが主君信長の宿泊する本能寺に攻め込んだ」等と書いてあるくだりもある。身元調査だが、被調査人の原籍地を説明する部分だ。だから、探偵も読書せねばならない。バーに居るだけではダメなのだ。