探偵日記 9月17日木曜日 大雨
2日続きで5時起き。今日は5時30分に家を出て、茨城県の龍ヶ崎というところへ。9時には仕事を終えてデニーズでモーニング。帰路、西日暮里に寄って事務所へ。ああ眠い。途中、尾行中の調査員から「マルヒは女性とタクシーで羽田方面に向っています」という連絡が入り、依頼人にその旨報告すると「国内ならば追ってくれ」との指示。ところが、生憎満席で同乗できない。仕方なく調査員らは1便遅れて北海道へ。果たして、彼の地で捕捉出来るか。探偵の腕の見せ所。
れんげ 50
それから、茅ヶ崎の預かりさんと三人で他愛ない雑談を交わしながら、れんげとその子の様子を見守った。チビと仮りの名前で呼ばれているれんげの子は、負傷した右の前足を持ち上げるような形で歩く。犬好きの人や獣医の話を総合すると、犬は人との関係を大事にする傾向が強いが、犬同士となると、場合によっては仲間意識がはたらくものの、一般には、お互いをけん制しあうようだ。例え、親子であっても半年も離れれば情愛は希薄となり、逆に敵対意識を持ったりする場合もあるという。では、れんげと、れんげの子どもはどうか。れんげを見ると、相変らずママ(山本夫人)に寄り添って、もう目の前まで来ている子どもを見向きもしない。ただ、ひかるには、れんげは、その子犬に十分気付いているのに敢えて無視しているように思えた。子犬は右前足が千切れたまま、もう包帯は取れているが、歩くさまはぎこちない。それでももう痛みは無いようで元気に振舞っていたーーーーーーーーーーーーー。