探偵日記

探偵日記 05月12日土曜日 晴れ

9時半過ぎに事務所に着いた。いつもならゆっくり起きて気が向けば新座市までゴルフの練習に行くか、阿佐ヶ谷の「星乃」でココアかなんか飲みながら文庫本を読むところだが、今日は(昨日もそうだったが)業者が入ってハウスクリーニングをしてくれるので、(早く出て行って)と追い出された。麻雀屋に行くのも早すぎて、熟考の末に(ああそうだ事務所に行こう)と思った次第である。探偵は柔軟性があるから(笑)

調査のあれこれ

所在(家出人の捜索)調査 1

最近はあんまりないが昔は家出人の調査依頼が結構あった。1)娘が突然家出した。--理由は頑固者の父親が理不尽に怒った。或いは、結婚に猛反対された。などがある。 2)子供が何日も帰ってこない。--中学生か高校生が多い。これも親に叱られて。が最も多いが、不良仲間に誘われて、それらの仲間の家を泊まり歩く。等々
3)或る日勤めから帰ってみると女房が不在で(探さないで)と、置手紙があった。– 理由は(前日自分と喧嘩したからかな)と、夫は言うが、かなりの確率で不倫の果て。ということが多い。勿論夫の場合もあって、理由はほぼ同じ。 4)僕が探偵になった頃「蒸発」という言葉が流行って理由も無く行方不明となる。これは一種の病気だから探偵の手におえない。 5)俗に(ずらかる)といわれる、債務逃れの逃避行がある。或いは、計画的に人を騙してお金を持って逃げてしまう。
したがって、所在調査も多岐にわたり状況によって報酬も変わってくる。仮に、1億円を持ち逃げされた人は100万円くらいの費用は覚悟するだろうが、(友達に10万円貸したけど返してくれないまま居なくなった)場合、調査費用の出しようがないだろう。また、北朝鮮に拉致された人を探せと言われたら。-----------