探偵日記 03月21日土曜日 晴
咳喘息が治らない。電車に乗るとき、ペットボトルを買う習慣が付いた。
今日は、何時ものように7時に朝食。暫くぐずぐずして家を出る。コロナのせいか調査依頼も減少。問い合わせがあってもなかなか受件に結びつかない。日本はどうなるんだろう。と、少々不安になる。
それでもいろんなことをやって、19時、阿佐ヶ谷に戻って居酒屋を2軒はしごして帰宅。それでも、楽しく過ごせた1日だった。
新宿・犬鳴探偵事務所 3－21
自分の母が悲惨な死を遂げた後、その理由が父の浮気だと知った娘は自分なりに色々調べて、その相手が、同業者の妻であるらしいことを突き止め、まず自分の父親に抗議した。そして、その人から聞いた井口夫人は震え上がった。もしかしたら、損害賠償を求められるかもしれず、そうなればやがて夫の知るところになるだろう。しかし、男性の娘はそんなことをせず、たんに、夫人に対し「私は貴女のことを一生恨みます」と書かれた手紙を送ってきた。娘は、探偵を使って動かぬ証拠を掴んだわけでもなく、母親の日記やメモから感じ取っただけで、憶測でそのような行動に出たのだが、手紙を受け取った夫人のほうは大いに困り、悩ましい日々が続いた。・・・・・