探偵日記 04月01日水曜日 雨
ブログの更新を2日さぼったので、新しい月の初めだから気合を入れようと思う。人一倍雨が嫌いだからちょうどいいタイミンミングかも(笑)
昨日一昨日と、小池百合子都知事の要望に反し、喫茶店、食堂、デパート、雀荘、居酒屋、クラブやスナックを流転して過ごした。これって非国民かっも知れない。某、医療関係者から言われた「福田さんはいいかもしれないけど、コロナ菌をふりまいて、もしかすると、誰かから感染し、それを人に移し、知らぬ間にする殺人行為かも」と。しかし、無責任で超ちゃらんぽらんな僕は何を言われても気にしない。なぜなら、国は隠ぺいしているようだけど、感染者は膨大な数になっているはずだ。また、行政は「保健所に行けとか電話しろ」と言うが、まったくつながらないし実際に行っても言を左右にして取り合ってくれない。じゃあどうするか、家から出ず自己防衛に徹するか、全員がそうするなら僕もそうしてもいいが。と、倫理観の薄い僕は開きなる。
新宿・探偵事務所 4-1
以降、夫人からの依頼は元に戻り、夫をマルヒとする素行調査に集中した。毎日のように、「ワンちゃん今日もお願いね」と指示される。調査員たちも慣れたもので、当時、専従班も出来ていて、犬鳴が言う前にさっさと出て行く。マルヒの井口氏は前にも述べたように極めつけの好人物で、人を疑うなんてことはせず、1日何度もすれ違っても全く気にせず、こんなに手のかからない対象者は珍しかった。すでに2年近く尾行しているのに一切気づかない。たまに後ろを振り返ったりするらしいが不審に感じてのことではなくマルヒの気まぐれみたいなもののようだった。だから、犬鳴の事務所は新人が入ると井口班に加わらせ(尾行調査)に実習をさせていた。余談だが、マルヒの中には病的に勘のいい奴もいて、稀にだが調査不能に陥ることもあった。
その昔、(S調)と呼ぶ調査があった。俗にいう(思想調査)である。勤務先の企業から共産党員ではないかと疑われた社員の尾行を行う。退社後、会社を出てから追尾するのだが、彼らは決して後ろを振り返ったりしない。そのかわり、一旦乗った電車を発車寸前に降りたり、ドアがしまる間際に強引に乗り込む行為を繰り返し、周囲の者で不自然な動きをする人物を特定する。まさに探偵泣かせではあるが、(語るに落ちる)行為であり、(私は実はそうなんです)と言っているようなものだ。その後探偵は要所要所に探偵を待機させるなどあの手この手と作戦を立てて動かぬ証拠を得る。・・・・