探偵日記 02月22日土曜日 晴一時雨
今日は忙しい1日だった。朝7時起床。すぐに朝食、10時に環八沿いの有賀園に行き、注文していたクラブを取りに行く。ゴルフの場合、左利きは不便である。とにかく商品が極端に少ない。150ヤード飛ばすクラブを探して、やっと、在庫があるというので早速取り寄せた次第。帰宅して練習場へ。それが終わり、シャワーをして新宿へ。午後2時、上海から来日している依頼人とホテルのロビーで会い報告書を渡す。
sのあと、ちょっと雀荘に行き、6時に阿佐ヶ谷に帰り、何時もの居酒屋でご飯を食べて、元、大学教授とカラオケスナックへ。顔馴染みのOさん、えいちゃん、Sさん、それぞれ持ち歌を歌い、僕も4曲歌って帰宅した。
新宿・犬鳴探偵事務所 2-22
犬鳴は工藤さんにお金を渡す時、(工藤さん、このお金は沙織さんの手術の可否には関係ありません。もし、沙織さんがどうしても産みたいとおしゃっても返していただき必要はありません。ただ、仮に、産むということになれば柳原夫人の対応も変わって来るとでしょうし、或いは、沙織さんに対し、損害賠償を求めるかもしれません。まあ、沙織さんの気持ちを第一に尊重してご相談ください。)と言い、さらに、(僕も娘を持つ父親です。今回の当事者が僕の娘なら柳原を許せないと思うはずですが、最後は、娘の将来を考えるでしょうからね)と付け加え、お金で何もかも解決できるわけじゃあありませんし。と言って、(医者という職業に人間はお山の大将で、周りに面と向かって苦情を言ったり諫めたりする人がいないものだから何をしても許されるって勘違いしているんです)などと、世の中の医師の悪口を山のように言ってやった。
午後7時、河田町の病院からホテルに駆けつけたDr柳原は、打ち合わせ通り、夫妻に対し、平身低頭で謝罪した。犬鳴はこれも打ち合わせ通り、沙織との結婚の可能性のないこと。ただ、彼女の将来について、出来る限りのことをさせて頂きます。と固く約束させた。・・・・・・・・・