探偵日記

探偵日記 04月25日土曜日 晴れ

今日もこれといって書くことはない。夜、阿佐ヶ谷のちゃんこ「たなか」でご飯を食べて7時前に帰宅。
結局、娘の猛反対に遭い帰省は中止となった。何でも「どうしても行くなら親子の縁を切る」と言われたらしい。僕的には縁を切られようと全く構わないのだが、(老いては子に従え)で了承した。
というわけで、これからまた10日余り今のような生活が続く。

新宿・犬鳴探偵事務所 4-25

前もって金額は言ってあったので依頼人はすぐに白い封筒を出し精算は終わった。(よしこれで雀荘に行ける)と一安心したが依頼人は帰る様子を見せず、「所長さんあの二人を不幸にしてくれませんか」と言う。浮気調査の場合よくある場面で特に驚きはしないが、たいがいは(まあまあ)と宥めて終わることが多い。しかし今日の依頼人は自殺を図ったような人だから犬鳴の甘い言葉ではかわせなかった。(じゃあどうしたいの?探偵だからって何でもやっれるわけではありませんよ)と言ってみたものの何だか可哀そうになり、(貴女の気持ちは良く分かります。決して口先だけで言うんじゃあなくて、僕は今まで色んなケースを見てきて、やっぱり最後は女性が泣くことも承知してます。それと、これまでの経験から貴女の希望を叶えるには普通の調査ではだめです。特殊な。っていうか、場合によっては法律違反もしなければならないこともあります。回りくどい言い方をしましたが、ということは、探偵事務所のメニューにないことをするわけですから費用も掛かります)と言ってみた。これで帰ってくれればいいなあ。と思ったのだが、依頼人は、費用はいくらかかっても構いません。今私は70億円持ってます。犬鳴さん「これをすべて使ってください」と言った。・・・・・