探偵日記


2021・09・12 日曜日 曇り




「世の中変わった」なんて思いたくない。




テレビで良く(この道50年)などと一つの仕事に精進した人たちを紹介しているが、自分だってもう55年になる。ヤクザになるしかないかな~と思っていた時、帝国興信所(今の帝国データバンク)に勤務していた叔父の勧めでこの世界に入り、ほかの何の能力もなかったからしがみついて今日まで来た。しかし、デジタル化の進む今日、地道に積み上げてきた業歴なぞ何の役にも立たない。口の悪い友人は「ふくちゃんはいいよな~電信柱の陰に隠れてン百万円になるんだから」なんてからかう。昨夜とんでもない夢を見た。マルヒ(被調査人のこと)の動きをドロ~ンが空から監視して、地上の探偵ロボット君に送り、ホテルの出入りをロボット君の体の一部に内蔵された(ストロボカメラで撮影)し、瞬時に本部の記録係り(これもロボット)に送信して「報告書」が完成。人様が活躍するのは、報告と集金(なんだか昔探偵学校で講師をしていた時、担当した科目みたい)ご依頼人は、上空から撮影して俯瞰された映像や一点の曇りもないツーショットを見て(すごいな~)なんて感心している。あ~いやだいやだ変な夢を見た。(笑)