2022・08・25 木曜日 曇り
コロナの後遺症に悩んでいる。陰性の判断があってすでに1週間たっているがまだ頭痛が治まらない。熱は全くないが鈍痛が取れない。一言で表現するならば(うっとおしい)に尽きる。したがって、好きな読書も2週間以上やめている。こうなると探偵も形無し。今月はベッドで過ごす時間が多く、徒然にいろんなことを考える機会を得た。探偵の調査は多種多様であるが、いずれも「人」を対象とする。複雑な愛憎問題だったり、金銭絡みの悶着だったり、或るいは企業間の争いもあるが行きつくところは経営者の資質となる。その中で細分化すれば、対象者の、自宅が知りたい、勤務先が知りたい、顔写真が欲しい。と言った部分的な調査も多い。さらに、もっと深い調査を要求されることもある。いずれにしても平凡な人物は少なく、変人奇人、または詐欺師まがいの者に突き当たる。これから、僕が出会った詐欺師とその手口について書いてみようと思う。ただ、金融機関を舞台にした大きなものや、バブル期に多発した不動産絡みのものは除き、いわゆる「小物」の、誰のそばにもいるような(チョイ悪)に詐欺師に絞った。
詐欺師K 1
まず最初に登場いただくのは超小者のK。当時40歳位、身長165センチ小太り。公家顔。当時はまだ多少の品格を備え人物的な魅力も備えていた。東京都中野区出身、生家は大地主で、彼の幼少期は1日中自分の土地を歩き回って遊んでいた。H大学を卒業後、NHKに入り厚生部に所属した。・・・・・