依頼人は妻が高級マンションに住んでいる事実に驚きすくんでしまった。？？彼の理解の範疇を超えたようだった。妻がパートに出た先はごく普通のオフィスで、仕事は単純な電話番だったが、そこの社長に見そめられたのが夫婦の不幸の始まりだつた。 ただ、依頼人も、何が何だかわからない状態では気持ちの整理もつかず、取り敢えず事実関係を調べてくれ。と、いう事になり調査は継続となった。当時、犬鳴探偵事務所は多忙を極めており、この依頼人にかまけていられないのだが、犬鳴の性分で本件を継続することとなった。やがて、依頼人の妻の相手が判明した。ーーー