探偵日記


2024・06・06 木曜日 🌥




昨夜は休肝日にして早く🛏に入ったので比較的元気に目覚めた。午前中、病院に行き最後の精算を済ませる。入退院を繰り返していた妻が、5月9日、部屋で倒れ救急車で病院に運び込まれたあとは、容態が驚くほどのスピードで悪化し、同月29日朝息を引き取った。31日通夜、翌6月1日告別式を行い初七日も終えた。まだまだ、後片付けや処理しなければならないことが沢山あり、気を休める暇もないが、残された者の責務として、面倒ごとの嫌いな「探偵」の僕としても逃げ出せない。思えば、半世紀共にしたのだが、僕が朝鮮の京城から満1歳で、妻は樺太から生後間もなく引揚た。お互い、大陸生まれで且つ引揚者。とういう共通点も有ったのかな、お互いちゃらんぽらんなところも含めてウマはあったようだ。 教員の免許を得て、(小さい子供が好き)という理由で、千葉県松戸市の「聖ミカエル幼稚園」に勤務中の昭和49年、ひょんなことから僕と知り合い、数日後、(探偵になりたい)といって、僕の事務所に転がり込んできたのだが、当時は探偵の営業はNTTのタウンページことしかなかった。勢い架設の電話が「命綱」となり、リリ~ンと鳴ると受話器に飛びつく。毎日そんな繰り返しで一喜一憂したものである。やがて、事務所は最盛期20名を超える調査員を抱え東京でも大手と言われるほどに成長したが、それも妻の頑張りがあったからに他ならない。   良く、「男やもめに蛆が沸き女は花が咲く」と言われる。確かに僕の友人たちも奥さんを亡くした途端、エッと思うくらい老け込んだり、或る体育会系の友人など半年後あと追うように亡くなってしまった。今回、友人たちは「福ちゃんも案外コロッと逝くんじゃあないか」などとからかうが、ふん、よく見てろ・・・