探偵日記 02月23日土曜日 晴
土曜日だけど事務所に出た。夕方依頼人と会い報告するため。本当は13時の予定だったが、17時に変更になった。まあ、僕的にはどちらでも構わないし、依頼人の指示に従うのは当たり前である。但し、中には理不尽なことを言う依頼人もいる。昨年やった仕事のこと、まだ支払いをしてくれない。何度請求しても無視され、堪忍袋の緒が切れた僕は(事務所のほうで訴訟に入ると言っているが)とメールしてやっと「来週にでも時間作ります」という返信が来た。人を食った、というか理解力のない社長だ。僕が(もう貴方と会うつもりはない、お振込みをお願いします)とメールすると、「折角時間を作ったのに会えないんじゃあ仕方ない」と言い、近日中に分割で払う。との由。請求金額はその社長からしてみればなんでもないもので、会社は相応に利益を上げている。それなのに。僕はすぐに返信した。(分割にするような金額ではないでしょう、男がすたりますよ)と。すると、「男じゃあありませんから悪しからず」と返ってきた。僕は納得した。会社の事務員に恋慕して、ほかの社員との仲を疑ってさんざん調査をさせる。その結果、彼女は品行方正で交際する男性はいなかった。それなのにまだ調査を頼んでくる。そして支払いをぐずる。やっぱりあの人は男じゃあなかったんだと。前にも書いたが、僕は、自分の妻や、ガールフレンドの調査を頼んでくる男性の依頼人が嫌いである。なぜならば、かなりの確率で支払いの時トラブル。僕は、どんなに惚れていても自分に背を向けた女性は追わない。なんて格好のいいことを言ったが、背を向けられる前に相手にされない(笑)