探偵日記 5月19日月曜日 晴れ
今月も半分以上消化し残り2週間となった。当事務所の経済状況は相変らず不調で、残された14日の間に余程の幸運がなければ多難である。もはやケ・セラ・セラなんて暢気なことは言っていられない。そうはいっても時間は無情に、しかも楽しく過ぎてゆく。
昨日は、阿佐ヶ谷のゴルフコンペ「サンサン会」の最終日。優勝は仕事（葬儀屋さん）の関係で欠席がちなＫちゃん。ゆうに100キロを超す大男でドライバーは300ヤード近く飛ぶ。そのＫちゃんが、前日、会の幹事が営むレストラン「ラ・ボール」で、（明日はドライバーを封印して優勝する）と宣言した。僕の6に比べてハンデ12のＫちゃんは可能性大だ。同枠に我が愚妻がいて、こちらも山口での特訓の成果を出すべく内に秘めた闘志をひしひしと感じる。しかし、漸く五十肩が治った僕も虎視眈々と狙っている。このほか、レストランの経営者Ｙさん、歯科医のＫさん、女性のくせに毎回ドラコンをゲットするＩさんなど数人が優勝宣言をした。
結果は、有言実行のＫちゃんがネット75で優勝。準優勝が我が愚妻。競馬はゾロ目の7ー7の大穴で何と1億7000万円の配当が出た。愚妻は2位の賞金5000万円と、年間サーキットの賞金1億5000万円など合わせて4億円近い収入を得て、大喜びして帰宅した。僕はといえば、みんなに握りの支払いを済ませ、来期の会費1億2000万円を精算したらサーキットの賞金が0になった。トホホ。