探偵日記

探偵日記 7月23日木曜日 雨のち曇り

雨の朝、それでもタイちゃんは勘弁してくれない。仕方なく高架下へ。6時半、ジムに行く。マシンを30分、プール30分。その後シャワーして8時帰宅。プールでは20分かけて750メートル歩き、平泳ぎとクロールで10分。心地よい疲労感が得られ朝ごはんが美味しい。ただ、困ったことに体重が2キロ増えてしまった。(笑)

れんげ 14

 その年の11月、良く晴れた晩秋の或る日。楓はいつものようにシロにご飯を与え、今では楓の手に鼻をくっつけてくるまでに馴れてきたシロと、いっとき会話を楽しんで我が家のリビングでくつろいでいた。ちょっとの間、雲隠れしていたシロは、次に現われた時は、シロとそっくりな可愛い赤ちゃんを連れていた。なあんだお産をしたのか。まだ子宝に恵まれない楓は、うかつにもシロのせりだした腹を見ても気付かなかった。シロと再会した晩は夫にその話を聞かせながら、あまりの嬉しさに涙ぐんだものだった。夫も、そんな妻の様子が愛おしかったのか晩酌もすすみいつも以上に上機嫌でベッドに入った。楓は、台所で洗い物をしながら至福の時を過ごした。ああ良かった。数日会えないシロを思い、どうしたんだろうと気を揉んだが、あんな可愛い子を授かったなんて。それと、思い出すと可笑しさがこみ上げてくるのだが、シロ一家には猫も加わっていた。もう大人の猫のようだが、茶トラで目の大きな猫だった。可笑しいことに、猫は楓が差し出した食べ物をシロと子犬が食べ終わるまで大人しく待っていた。シロも、まだ食べたそうにしている子犬を制止して猫に譲ったのだった。食べ終わると、また三匹で仲良く森の方に帰っていった。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー