探偵日記 9月07日水曜日 曇り
台風の影響で大雨になる。との予報だが、散歩の時、そして僕が朝出るときには降っていなかったので「曇り」とする。昨日の理事会で、組合のホームページの骨子が決まった。色んな意見が出たが、コマーシャルベースに乗せる方法として、フェースブックやツイッターとリンクさせシェアする。との発言があった。高齢者でネットオンチの僕にはさっぱりわからないことだが、仮にそうなれば凄いだろうことは理解出来る。何しろフェースブックは世界で数千万人に人が利用しているはずだから。そこで僕は素朴な質問をした。(日本ではまだそれほどの広がりは無いんじゃあない?)「そんなことはありませんほとんどの人が利用しています」(だけど僕の考えは、フェースブックを利用する階層は探偵事務所の依頼人にはなりえないのでは?)と応戦したがこれも却下された。
平成9年、東京都調査業協会をバックボーンに「東京調査業協同組合」が設立された。このことを知った毎日新聞の記者が同紙の(ものしり博士)とかいうコラムに書いてくれた。驚くべきことに、その日から、調査の依頼や問い合わせで数日間組合の電話が鳴りっぱなしになった。以後、月~金曜日振り当てられた業者が当番となって、組合の事務所に詰めた次第である。僕は毎週月曜日の担当となって、朝10時から午後5時まで、勿論、依頼人が7時に来たいと言えば待って商談に応じたものだ。そうして組合も僕も一定の成果を得たが、ものの3年も経たないうちに、当番になることを拒否した業者から「限られた人たちだけで私物化している」との非難の声が上がって、果ては協会人事にまで発展、当時の、協会会長で組合理事長を兼務するK氏が追放されるというお家騒動に発展してしまったのである。その結果、組合設立の発起人らがほぼ全員離脱してしまい、以来今日まで僕のポケットマネーで持ちこたえてきた。昨日の会議でも言ったが、(組合で得た調査案件を如何にみんなで分けるか考えてほしい)と。公平、平等とは難しい。そして、人の欲望も果てしない。----------