探偵日記 11月10日木曜日 晴れ、遅くなって雨になるとか。
昨日のゴルフは風との戦いだった。高く上げると風に乗ってOBになった。午前中パットに苦しみ、仲間内でもかなり評価されている僕がなんと22パット。当然ながらスコアもいまいち。午後、少し良くなって、結果は準優勝。
朝、8時過ぎに顧問先の社長から電話「福田さん地田先生が亡くなったのをご存知ですか」と言う。僕は、社長が何か勘違いしているのだろうと思って、(いや、先日お会いしましたよ)と言うと、「そうなんです。僕も数日前にお電話で話したばかりなんです」との由。2日前突然倒れてそのまま亡くなったという。実は、その弁護士さん、先月31日に行われた小社の顧問弁護士の告別式でお会いしたばかり。顧問弁護士も「じゃあ裁判所に行ってくる」と言って、事務所が入居するビルのエレベーターに乗り、1階で倒れてそのまま帰らぬ人となった。式場でお会いした地田先生と(驚いたね。お互い気を付けましょう)と言って別れて、まだ10日しか経っていない。70歳を超えると(何があってもおかしくない)のだとしみじみ考えさせられた。(合掌)
ロマンチックな恋の結末 8
そんなことがあった今日、これを書きながら(あの大学教授生きているんだろうか。そして依頼人も)などと考えながら、尾行調査初日の顛末を思い出した。上野駅から新幹線に乗ったマルヒは、キヨスクで駅弁を購入。調査員は、さっきも何か買ったはずなのに。と、思ったようだが、後で依頼人に報告したところ、「あの人は大食いなんです」と、憎々しげに言う。マルヒは指定席に座るとすぐに家の近くで買ったと思われるサンドイッチをほうばり、再び読書に没頭した。仙台の手前で駅弁を食べ始め、次の盛岡で下車。前もって行き先を聞いていた調査員らは、あらかじめ盛岡までの乗車券を持っていたので、慌てることもなくマルヒに続いた。----------