探偵日記

探偵日記 8月21日金曜日 晴れ

昨日は私用で1日走り回っていた。朝10時に家を出て、21時帰宅。その間、走りづめで本当に疲れた。ただ、休肝日が終わったので、車を車庫に入れてすぐに阿佐ヶ谷の街に飛んで行き、ちょっと寿司をつまんで、何時ものように、天国に一番近いスナック「ほろよい」へ。途中、30代の美女が3人加わり大いに盛り上がった。僕が何か言ったら、「じじいは嫌いだ」との返事。さもありなん。(笑)

れんげ 31

  最近、れんげは変わった。ひかるが勤めから帰ってくると、玄関に座って今か今かという感じで待っているし、少し遅いと、鼻を鳴らして文句を言う。散歩中に闘争を試みることもなくなった。もうすっかり、鷲宮家の一員で、ひかるの子であり、れんげからすると、ひかるは自分のママなのだ。ひかるが朝起きて目をあけると、ベッドに前足を乗せた格好でひかるをじっと見ている。(早く起きてよ)とは言わず、ただじっとママが目覚めて、お散歩に行ってくれるのを待っている。「れんげお早う。お散歩に行こうね」と声をかけると、ぴょんぴょん跳ねて喜びを表わす。散歩の時、初めは遠くに犬を見つけると、怖がって座り込んでしまうこともあったが、今はそんなことも無く、他の犬ともちゃんと挨拶できるようになった。(もう大丈夫かな)預かり家の義務として、犬としての社会性をつけてやることが大事で、里親となった家で、その家の人たちと共存できることが前提である。例えば、家族の人たちと折り合いが悪かったり、頭をなでようとした家人の手を噛んだりしたら、トライアルに失敗した。として、また預かり家に返されることになる。
 今度の日曜日まで四日しかない。精一杯可愛がってあげよう。ひかるは、どの預かり犬にもそうするように、れんげにも「ねえあんたはこの家の子じゃないんだよ。何時か本当のパパやママが迎えに来てくれるからね」あくまでもここはそれまでの仮の宿だということを言い聞かせていた。数年前、不倫の挙句出て行った夫は、そんなひかるに、「馬鹿じゃあないの犬にそんなことを言っても分るわけないだろう」と言っていた。ーーーーーーーーーーーーーー