探偵日記 04月25日水曜日 雨
朝起きて歩数の記録を見ると昨日は15000歩以上歩いてた。早朝起きて、最後の予定が30分伸び、9時にご依頼人と面談。受件し、ついでだからと考え、マルヒの自宅を確認したため0時の帰宅となった。あまり疲れすぎても眠れないもので小刻みに寝て07時起床。朝ごはんの後すぐに支度を済ませて事務所へ。みんなとランチする。
調査会社あれこれ 3-2
その頃、我が国にも探偵が集う団体がいくつか有り、警察庁から(一つにまとまりなさい)というアドバイスをされて、某日、半蔵門にある警察庁の施設「半蔵門会館」で、とりあえず東京の業者が集まって「東京都調査業協会」が発足した。この時、僕の所にも案内状が届いていたのだが、あまり関心の無かった僕はスルーするつもりだたのに、Kに誘われ顔を出した。いいかげんなもので、その場で、僕とKは理事に推され、Kは大喜びしていたが、僕は気乗りがしなかった。それでも、毎月1回行われる理事会に出席するうち、何となく取り込まれた感じで同業他社の諸先輩と親交が深まった。昭和63年9月、主管を警察庁として「社団法人日本調査業協会」が発足。初代会長に元丸の内警察署長の木村正一が就任。僕たちも東京の理事ということでそれぞれの要職に就いた。
しかし、この頃からKの風評が悪化し、何となくつまはじきされはじめ、理事らと疎遠になり、バブルが崩壊する頃にはKの動向も聞かれなくなった。一説によると、危ない所の金をつまんだりしたらしく、(拉致されたらしい)とか(夜逃げしたようだ)という噂を聞くようになった。度胸のいい奴だったが、それが裏目に出たのかもしれない。-----------