探偵日記

最近バイオリズムが低下しているように感じる。こんな時は何をしても上手くいかないからじっとしているに限るが性分に合わない。それでつい余計なことをしてしまう。仕事もそうで、これは当方には責任は無いのだが、依頼人の希望する(本当は逆の結果を望んでいるのかもしれないが)結果にならない。良し悪しはともかく、依頼人が(変だな)と思って頼んでくるのだから、ああ、やっぱりそうだったか。という結果が望ましい。なぜならば、調査のし甲斐というか、報告のし甲斐があるのだ。依頼人は(絶対そうだ)と思い込むというか妙な自信を持って頼んでくる。なのに、(何事もありませんでした)と報告されると、見逃したんじゃあないか。と思う人も居れば、時系列で報告しているにもかかわらず僅かな時間差を(この時会っているんじゃあないか)という人も居る。というわけで、人の不幸を期待するつもりはないが、探偵にとって面白くないのである。
今日は6時から通夜。友人の母親が92歳で亡くなった。故人を存じ上げないので、全くの義理だが最近は小さな義理を欠く人が多い。僕の信条は人の死は疎かにせず懇ろに弔ってあげるべきだと思うのだが。したがって、僕の妻の時は盛大に葬送してやろうと考えている。そのことを妻に言うと、「ふん、先に逝くのは誰かしら、貴方は家族葬ね」と反論される。