探偵日記 08月29日木曜日 曇り
昨夜は10時過ぎに帰宅。それから2時間以上パソコンに向かって報告書を作成。結局いつもの1時ころベッドに入った。しかしもう数年来熟睡することはなく、寝不足で何となくすっきりしない日が続く。ただ、こんな体調にもなれなくてはいけないのかもしれない。ペンキ屋を営んでいる郷里の後輩から見積もりが届く。向こうの我が家の外壁や天井の一部を塗装することになっている。見積もりの数字を見てため息が出た。どうしてこんなに出費が続くのか。
今日は13時に品川の法律事務所に呼ばれている。もう数10年のお付き合いである。元はといえば、当時僕の事務所でやった報告書を証拠資料として提出した裁判で、我が依頼人が勝訴したのだが、相手方の代理人が今日行く法律事務所のボス弁だった。後日、当方の弁護士のところへ｛あの探偵事務所を紹介して欲しい｝と連絡があり、何か苦情でも言われるのかなと恐る恐る訪問したら「やあ、あの時は参ったよ」と、豪快に笑いながら出てきた弁護士がそうだった。以来、その事務所で何か調査の必要があれば僕を呼んでくれる。探偵冥利に尽きる。とはこういうことなんだろう。