探偵日記

探偵日記 09月19日木曜日 晴

朝起きて部屋の窓を開けると冷気が入ってきた。「天高く馬肥える秋」もうすっかり秋空になった。
抱えている案件も少しづつ片付き、ほっとするような淋しいような心境である。色々調査をしていると、依頼人の期待に応えられる時もあれば、調査そのものは順調に終えても依頼人の望む結果にならないこともある。それは探偵の責任ではないものの忸怩たる思いになる。特に、大きな負担をかける結果になった案件は申し訳ない気持ちになってしまう。そんな時、(自分は探偵に向いていないのではないか)などと悩んでしまう。ただ、逆に、ツボにはまって短時間で素晴らしい結果が出て、勇んで報告しても「簡単なことだから」と言って、当然のように値切って来る依頼人もいる。
頼まれた調査が成功裡に終われば、それはそれで探偵冥利に尽きるのだが、依頼人の評価が低いのもがっかりする。人はさまざまで、生きてゆくのも仕事をするのも難しい。それでも老コナンは今日も街を彷徨う。