探偵日記


2020年7月31日




昨日からやっとブログの更新が出来るようになった。毎度愚痴るが、便利と不便の狭間でもがき苦しむ年老いたコナンである。




探偵という職業は思わぬ落とし穴がある。先日、或る人の紹介で会った依頼人のこと。まだ25歳というから若い。この女性、45歳年上の大学の先生と同棲しているが、若い男が出来てその先生と別れたいという。その男、弁も立つし暴力的らしい。ちょっと嫌だな。と思ったが紹介者の手前もあって、調査員二人を派遣し彼女から鍵を預かって、(玄関にまとめてるから)と言われ彼女の実家に運んでやった。




ところが、男の住む町の警察から電話があり、(男性から盗難届が出た)と言う。エッと思って聞くと、たまたま玄関にお金を置いてたがそれが無くなった。らしい。まいったな。と思ったが後の祭り。僕と、調査員二人が事情聴取を受ける羽目になった。担当官曰く「まいっちゃうよね。背景が背景だから受けたくないんだけど相手がね~」と、その男の立場をおもんぱかって受理せざるを得なかった。とのこと。その先生、彼女を自分の大学に入れてやる。と言って、高卒を悔やみ大学生にあこがれている女性を言葉巧みに篭絡し、2年余にわたって、いってみれば弄んだわけで、掌中の宝物を失いそうになってすっかり狂ってしまった。警察の担当官に(いくら無くなったって言ってるんですか)と聞くと、数千円と永谷園のふりかけ。だそうだ。(笑)まあ、世の中色んな人がいる。