探偵日記

探偵日記 01月05日 日曜日 晴

今朝は富士山がすっきりと見えた。
朝食の後年賀状の残りを書き終わりやれやれと思っていたら、まだ40人に書いておらずがっくりする。来年は宛名も印刷しよう。
今日で正月休みも終わる。明日は調査員の諸君と新年会、8日はゴルフの予定があり、やはり、本格的に仕事をはじめるのは来週になるようだ。

新宿・犬鳴探偵事務所 5

調査員らとの打ち合わせは喫茶店で行う。彼らにはポケットベルを持たせ、(30分以内に連絡が付けばどこに居ても、何をしててもかまわない)というのだが、そんなことじゃあ給料を貰えないのではないかと不安がり、誰一人として勝手な行動をとる者はいなかった。そんなわけで、喫茶店の支配人やボーイたちとも仲良くなり、ボーイの一人が、「探偵になりたい」といってきたので支配人に断り採用した。だから、今まで女子事務員と犬鳴だけだった事務所は大いに賑わい活気づいた。しかし、いつまでも調査員を喫茶店で待機させておくのもなあ。と考えていたら事務の女の子(そうだ何時までも女の子じゃあ可哀そうだからこれからは多佳子と呼ぼう)の多佳子が「所長、隣の部屋が空いたみたいだから借りましょうよ」と言う。犬鳴自身も限界を感じていたし、事務所の収入も大幅に増えてきたので(そうしようかな)と思っていたところに、考えもしないところから神の手が差し伸べられた。・・・