探偵日記 03月17日火曜日 晴
昨日に続いて寒い一日だった。正午、調査員のMと伊勢丹でランチ。彼は相変わらず小食であ、僕がご飯と蕎麦のセットを頼んだのに、あ蕎麦の単品。僕が彼の年齢の頃は、ラーメンライスに餃子だったが。
今夜も渡世の義理を果たし22時に帰宅。この頃は、午前様にはならない。まあ、それだけ年を取ったということだろう。
昼間、銀座のクラブのママからラインが来て、「コロナに、イソジンがいいらしい」とのこと。家の近くの薬局で購入しようと思ったがタッチの差で閉店された。
新宿・犬鳴探偵事務所 3-17
今回の調査でもかかる費用は夫人にとってさしたるものでもないだろう。後年、犬鳴は夫人から「ワンちゃんにアパート一つあげちゃった」と、笑いながら言われたことがある。犬鳴も、(多分そのくらいは頂いたかな)と思っていたが、返事の代わりに、にっこり笑った。
マルヒの井口氏が不倫を始めたのが昭和61年11月ごろ、相手の女性がマルヒの取引先の造園会社に勤め始めたのがその少し前。数か月後、夫人が夫の異変に気付き犬鳴探偵事務所を訪れたのが昭和62年の春、したがって、夫人の浮気のほうが先んじていた計算となる。いくら養子とはいえ夫は夫である。特に古いしきたりの家で育った夫人は細心の注意を払って男性との逢瀬を重ねていたに違いない。ましてや、井口家と、相手の男性が営む会社は、不倫相手の女子事務員が勤務する会社を通じて取引関係にあり、まさに、狭い範囲で繰り広げられた愛憎劇でだった。・・・・・
※ いつも私の拙文をお読みいただき有難うございます。私は特別な能力を持った探偵ではありません。ただ、これまでの50数年、まずはご依頼人を大切に思い、その行方の幸せを第一に考えて参りました。 だいぶん前、人生相談のラジオ番組で、ナレーターが冒頭「失望は愚か者の結論である。悩みは周囲の人に聞いてもらうことで半減する」と言っていたのを思い出しました。そこで、私は、色んなことで思い悩んでいらっしゃる人たちのお気持ちを聞き、適切かどうかわからないけれど、このブログをご相談の窓口に出来ればと考えました。ちょっと大袈裟ですが北陸のある自殺の名所に1本の電話を設置し(命の電話)と名付け、当地の行政で相談に乗り、寸前で思いとどまってもらう取り組みがあるように聞きました。誠におこがましいのですが、私もそんな一員になりたいと思います。
もし、死にたいくらい(まあ、それほどでなくともいいのですが)悩んでらっしゃる方がいたら、(調査の依頼)を前提にせず私に相談してください。時間の許す限り、とことんお聞きいたします。
私「福田政史」への連絡方法――携帯090-3220-0006 事務所03-3350-8101 までどうぞ。