探偵日記 


2020年11月5日木曜日 晴




朝はかなり冷え込んだがこの時間になると幾分暖かくなった。少しぐずぐずして9時半過ぎに家を出る。いつも愚痴るようだが「個人情報保護法」にはほとほと困る。まあ、一般の人が第三者の住民票や戸籍が取れないのは仕方ないとしても、弁護士や司法書士など国家資格を持っているいわゆる「士族」でさえ正当な理由が無ければ無理らしい。じゃあ、正当な理由ってどんなものなのか。先日、知人の先生に、「お金を貸したが返済してもらえず行方が分からなくなった」からという理由で、住民票の除票を取ってくださいと依頼したが難色を示された。なんでも、弁護士会の締め付けが厳しいらしい。という風に何かにつけてこの悪法が調査の邪魔をする。それでも数年前まで、2~3万円出せば取ってくれる勇敢な先生もいた。




しかし、これまでの経験で、僕が調査をして、住民票や戸籍を確認したことで、「結婚詐欺」を未然に防げたり、詐欺とまでは行かないまでも、マルヒの大きな嘘を発見し、依頼人はその相手と婚姻しないことで人生を誤らずに済んだケースも多くある。依頼人の幸せを守る、不幸を回避して差し上げる。これは正当な理由にならないだろうか? 所詮「探偵」の独りよがりか(笑)