探偵日記 


2021・03・08 月曜日 雨




久しぶりに僕の嫌いな雨。前にも書いたが子供の頃から軟弱な僕は、雨や風、勿論雪も苦手だった。養母もいい加減な人だったようで(天気が悪いから学校休みなさい)と言ってずる休みさせてくれた。或る日のこと、庭のほうが騒がしいので養母が様子を見ると担任の先生とクラスメート数人が我が家に訪れるところだった。慌てた養母が「早く布団に入れ」と言い、僕も万年布団にもぐりこんだことを思い出す。養母の考えは(雨の日に嫌々学校に行ってもどうせ勉強は頭に入らないだろう)というもので、そんな日は花札の相手をさせられ、それに飽きると読書タイムとなる。貧乏だったので本など買ってもらえず、何時も養母の読む大衆小説や読切小説など大人と一緒のものを読んでいた。僕が活字依存症なのはその頃の生活習慣のせいだろうと思う。「探偵」にとっていいことかどうか分からないが、雨にも負けず学校に行ってたら、今頃国会で野党の追及に冷や汗を流してたかもしれない。(笑)