探偵日記


2022・03・23 水曜日 ☀




少しぐずぐずして9時40分に事務所。ちょっと寒いがさわやかで気持ちの良い朝である。しかし相変わらず中央線は混んでて若い女性と押し競まんじゅう。中には気の強い子もいて、背中のリュック(というのかどうか分からないが)で僕の胸に強烈なパンチ、本を読んでた僕は思い切りよろけて別の女性に衝突。朝から謝る羽目に。




平成令和不倫考




昭和の終わりだったか平成になっていたか、古い資料を見ればはっきりするが、某日、新しい受件をして、僕にとってはやりきれない結末を迎えた。その依頼人は、相手の男の裏切りを知り、世をはかなんで自殺してしまったが、亡くなる数日前に会ったとき、相手の男性とのことを、「命を賭けた恋だった」と、しんみり告白した。僕も聞いて、さもありなん。と同感したものである。しかし、死ぬことは無かった。とまあ、僕の探偵生活のこの頃はこんな純真な依頼人もいて(よお~し何とかしてやろう)と奮い立ったものだ。決して昨今の女性が夫に対し、結婚生活に対し薄情というのではない。ただ、諦めが早いというか意地が無いというか、もうちょっと頑張ってほしい。と、良く思う。・・・